処方薬の依存

男女そろっての柔道金メダル！柔道ファン、柔道連盟の喜び、そして何より選手の喜びが伝わった昨日でしたね。周りの重圧は並々ならなぬものだったと察します。おめでとうございます！体操の内村選手も体操界のキングとあだ名されるだけのものです。

薬物依存は違法薬だけに起こると思われるかもしれませんが処方薬でも同様のことが起こります。50代前半の彼女は慢性関節炎で麻薬を処方され、量がうなぎのぼりでスカイハイの高容量になった方。以前の医師が減量を試みたけど、なかなか成功しなかった。薬を指示通り服用せず、早めになくなってしまう。そんなことを繰り返していた彼女。

で、そんな彼女は私の患者になりました。毎月10mgごとの減量を今の所成功中。この調子だと麻薬ゼロになるまであと1年かかります。

実はこの方、幼少期に長期の虐待の過去が。その上パニック障害や鬱もあります。こう言う人は所謂依存症になりやすいハイリスクグループです。

私は今の成功が続くと確信が持てません。その証拠に先月は非ステロイド系の薬を処方の2倍量を勝手に服用していました。早くなくなり追加処方してくれと言うので気づきました。痛ければ薬を増やせば良いと言う短絡的な考えから抜け出せません。お金がなくてガソリン代が払えないからと、ヨガやストレッチクラスとか慢性疼痛のワークショップも拒否します。本も読むのが嫌いと推薦図書のを読むことも拒否。先日時間があったので一緒にビデオを見ましょうと言っても、拒否。

痛い時にどうしたら良いか知っているので他の人にごちゃごちゃ言われるのは嫌いと。

困ったものです。薬に頼りきり他のコーピングスキルを学ぶ意思がゼロです。

鬱やパニック障害のグループセラピーも同様の理由で拒否。心の健康と痛みのコントロールは非常に深い関係にあるのに。

困り果てている私にアイデアが浮かびました。concurrent disorder therapist !

メンタル系の病と薬物依存がある人専門のカウンセラーです。打診するとカウンセラーはアウトリーチとして彼女の家に行くことを約束してくれました。

しかし、当の本人は良い返事をしません。必要性を感じないのです。私は先走りしすぎているのか？失敗を防ごうと躍起になるより、失敗が起こってから動けば良いのか？と自問自答です。



木の幹に触れたり見上げたりすることも大好きです。