走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

図太く生きろ

2023年05月18日 | 仕事

断れない自分が嫌い。お人よしというか?個人の特徴なのか国民性なのか?!


先週ゴリ押しで病院から新患者を頼まれてYesと言ってしまった。きな臭さがあったけれど。これがとんでもない間違いだった。超有名な問題患者。退院後は毎日のように電話がかかってきます。同僚の医師に「なんで断らなかったの?!」と不思議そうな顔をされた。


建物の二階にあるクリニック。帰る頃にエレベーターが壊れてしまい、階段を利用しなければならない。外回り用のカバンは二つともとても重い。スーツケース型で引っ張っている。しかし階段は無理。膝を怪我していて自身の体重を支えるのもやっとなのに、カバンを2個抱えて降りた(一つずつにすると誰かが盗んでしまうような場所だったので)。私の様子を見て駆けつけてきてくれた人もいた。手伝うよ!って声をかけられて、それでもうんと言えない。無理をしたおかげで歩けないほどに膝に激痛が!助けを呼ぶこと他人に迷惑をかける、と思う自分がいる。


勇気を持ってNoと言った時には、すごーく嫌な顔をされる。それは私の仕事ではないし、生き死にの状態ではないからヘルスアクト(医療従事者の法律)は稼働しない状況で、私の判断は間違いないのに、嫌味たっぷりに文句を言われると(ほらやっぱりYesと言って場所を丸く収めた方が簡単)と心の中で思ってしまう。


あーやだやだ。


自己主張が強い国だから、思ったことを口にする人がほとんど。それを他人がどう思うか?

は二の次。話半分ぐらいで聞いていれば良いのに、それもできない自分。一体なんなんだ。


と痛む膝にアイスを当てながら考えるのである。もっと図太くならなければ。




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