走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

依存性薬物の減らし方

2016年08月25日 | 仕事
依存性のある薬を突然のやめると退薬症状が出ます。命に関わるような症状が出るのはアルコール、ベンゾ系。そして命には関わりませんがかなり辛いのが麻薬。

なので医療の観察下で減量もしくは止めるのが理想的です。

医療の監視下ではない場合はどうするのか?例えば自宅とか入所施設だが医療施設ではないところ。

少しずつ減量していくのが一番です。しかしただ減らせば良いと言うものではありません。依存症状 (退薬症状とは異なります)が出てくるのでそれをコントロールすることも大切です。

退薬症状も依存症状も体の化学物質がなす事なので、辞めたい気持ちで我慢しろ!などど励ましても無理なものがあるので、薬でそれに対抗します。もちろん"気持ち"だけで押し切る人もいますが。

アルコール依存の患者で何度も挑戦したけど成功しなかったと言います。そうでしょ。1人でするには色々難しいものがあるのです。

施設へ行くのは嫌がるので、在宅で挑戦ということになりました。先ずは全体量を安全域まで減らしていくこと。目標の値を告げました。どの程度のスピードで落とすのか話し合いました。それならできそうと言います。

さあ、どうなるでしょう。



またまたHowsound。昨日の写真は南の景色。今日のは北の景色。ウイスラーへ続く山並みが見えます。でも雲がかかってますねー

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