走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

罰なのかリハビリなのか

2016年08月07日 | 仕事
彼女の診察で永遠に彼女が言い続けたこと。この歳でこんなこと(保険会社からのモニター、住んでいるトランジショナル ハウジングのプログラムのアドバイザーからのモニター。モニターと言えば聞こえは良いが他の言い方は監視。監視され続けるのではなく、報告を定期的と随時報告しなければならない。課せられている課題も沢山ある。AAミーティングと呼ばれるグループの治療に週3〜4回参加し、依存症のカウンセラーに1〜2週間ごと行く。そして私の診察) していることを情けないというか、バカバカしいといというか、全てを投げ出したくなる。毎日走り回って、忙しすぎる、息をつく暇もない。どうしてここまでしなければならないのか。

彼女の言い方はまるで罰せられている者の言い方だ。

これは罰なのか更正に向かう第一歩なのか?

それはその人の見方によるだろう。

でも一つだけはっきりしているのは、今いる場所は自分の足で歩んできたから、あなたはそこにいるのだ。誰かがクレーン車で引き上げてポンと彼女を置き去ったのではない。

そう言う現実を突きつけるのは治療ではない。モチベーショナル インタビューの技術を持って彼女を自身が自分の置かれている場所の背景を理解するのが第一歩なのだ。言うのは簡単。それが難しいんですよ。アシストする側も。



青空が広がっていた午前でしたが、風が強く太陽が隠れてしまいました。プールタイムは終わりかなー

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