昨日は午後から少し晴れ間が出て大好きなクリスタルボール(すり鉢状)へも行けて満足な1日目。冒頭写真はそのボールへ上がるリフトから。
日本でバックカントリーを楽しむ人が雪崩で遭難に遭うニュースが増えているとか。
Japow と呼ばれる日本のパウダースノーは世界でも有名。それを求めて日本の雪山へ行く外国人の増加は納得。
ヨーロッパはどちらかと言うとカービングスキーがポピュラーですが、北米はバックカントリースキーを好む人の方が多いと言われている。特にカナダBC州は山、やま、山が続く。スキー場の数も多いですが、バックカントリースキーやスノーボード、ヘリスキーできる場所もたくさん。
そして雪崩対応はスキー場だけでなく、高速、国立/州立公園、鉱山、などにも直接関係する技術。上記関係者と研究者は1970年代から結束し、正式には1981年にカナディアン アバランチ アソシエーションを結成した。そして雪崩防止の教育、免許などの発行を行っている。トレーニング内容は個人レベルのものから企業レベルのものまで。多くの場所でトレーニングを受けることができる。
そして政府も警告を出したり立ち入りを禁止することも。バックカントリーをする人はトレーニングを受けている人たち。先程書いたようにバックカントリーを好む人が多いのでトレーニングを受けている人も多いわけ。
スキー場内の雪は早朝必ずアバランチコントロールのスタッフが雪の状況をチェックして必要があればダイナマイトで人工的に雪崩を起こし、安全が確認できてからオープンとなる。ウイスラーへ来た事がある人は経験したと思うが、標高の低い部分はオープンしていても高い部分は閉じていて、ブーン!と音が聞こえる。あれがダイナマイトで人口雪崩を起こしている音。
高速にも大砲台が備え付けられているのはBC州の特徴。雪崩警報はネットでいつでも明確に記載されている。しかし最後の責任は入山する人にあり。トレーニングを受けている事、自分で雪質の判断がつけられる、雪崩時の救助の仕方を知っている人。必要道具を持参している事。最近は車のエアーバックのようにアバランチエアーバックパックがある。ビデオを見たが雪に飲み込まれず、早いうちに雪の上に浮上するような仕組み。一回使い捨てで10万円前後するが、命に比べれば安いものだと思う。
よってカナダ、特にBCではスキーヤーやボーダーよりも、スノーモービルで被害を受ける人が多い(知識なしに入山。バイクやATVの延長上で考え、雪崩に無頓着な人が多い)。
日本はその辺りはどうだろうか?日本に雪崩トレーニングを持ち込んだのはBC出身の方だとテレビで見た。しかしそれが全国に広がっているのか?特定の地域だけなのか?システム的な取り組みはどうなのだろうか?外国人が被害にあったのだから日本お得意の自己責任と言う、都合の良い言葉では終わらないはず。これ以上被害者がでませんように。
今来ているスキー場にもビーコントレーニングの場所が。