走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

2015年06月15日 | 仕事
マインドフルネスは北米でホットな話題だ。医療雑誌にもこのキーワードの文献が続々出てきている。MRIによる画像診断も進んだせいか精神科、行動学でその有効性が証明されてきている。

Mindfulness

先日のブログを書いていて日本語で何て言うのだろうと思った。ネットで調べると

念 もしくは正念

と出てくる。全くしっくりこない。日本語が話せる外人が思いついたように感じた。

未来や過去に惑わされず今にいる、今に 心を集中させるという意味では今と心がくっついた文字でそうなのかなー?と思うけど。

雑念を取り払って今自分が感じていることに意識を集中させる。自分を覚醒させることでもあると思う。

確かに 入念、残念、念力、、、、そうなのかなあ???パワー的な印象を受けるには私だけでしょうか?

剣道のてぬぐいにはいつも素敵な言葉が書かれている。そこにヒントがあるのではないか?!と調べてみると

一意専心
一心一意

が出てきた。他に心を向けずひたすら一つのことに心を集中すること。わき見をせず一つのことに集中すること。これだーと思った。

で、マインドフルネスってどんなことをするのか?指導者の人がベル(お仏壇に置いてるようなベルや中国のシンバル型のものなど)を鳴らし、指導者のガイドで目をつぶり呼吸を整え、周りに音や自分の身体の状態を感じるってとこでしょうか?

アジアは無の美しさを愛でる文化がありますが、北米人にとってそれは皆無なので、黙っているだけで何をしているのだと不可解に思われる座禅修行の改訂版とでも呼びましょうか、、、

すべての文化が仏教か神教から来ていた日本。真心、おもてなし、そういう日本的な美の根元もここにあると思う。近代化と情報化、核家族化、過疎化、で知らず知らずマインドフルネスの心得をしていた時代は終わったのでしょうか?ならば日本でもこの言葉が流行る時がきっと来るでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。