走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

痛み

2015年06月05日 | 仕事
今週はとても悲しい週。
週始めに患者の1人が殺人の犠牲者に。
週末に患者同士が喧嘩になり、1人はひどい怪我を負い入院中。

あちらこちらで暴力が、、、、

先月無料の食事を提供していた教会がそのサービスを打ち切った。今月はもう一つの教会も同じくサービスを打ち切る。こういうことが突発的な暴力につながったのだろうか?

毎日どこかで日に2度は暖かい食事を食べることができたのに、これからは1日1食だけとなってしまった。

相手に怪我を負わせた患者はこの無料の食事を提供する場所でことを起こし逮捕されたのでこの先9ヶ月敷地内へ入ることは許されない。と言うことは彼は食事にアクセスができない。どうするんだろう。入院しなければならない程の怪我を負わせたことは許されることではない。しかし、カーッとなり後先を考えることができない、それが彼の病気なのだ。

怪我をした方と負わせた方、両方を心配する私。亡くなってしまった彼のことを考えると、これまた悲しい。自分の無力さを痛感する。


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