走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

幼児の転落事故

2022年11月16日 | 仕事
昨日子供の転落事故のニュースを聞いて(今帰国しているので日本の)日本とカナダの違いを考えました。

カナダで生活を始めて驚いたのは子供の安全を守るためのグッズが多いこと。今では日本にもあると思いますが、24年前に既に

コンセントカバー
子供が引き出しや戸棚を開けられないようにするキット(大人は開けることができる)
玄関やガラス戸のストッパー(子供は解錠できない仕組み)
モニター
などなど。

家そのものも危険な箇所には工夫が凝らされている。例えば2階以上の窓には下部が開かないが上部が横滑りドアで開放。しかも下にヒンジがついて、屋内に向かって開くのでし下からよじ登っても出るのが大変難しい。縦滑りドアも高さによっては体が出る幅は開かない。階段の手すりの幅は幼児の頭が入らない幅の規定。

そして家庭内や地域での安全教育が行き届いている。妊娠中の教育や出産後退院前に安全について学ぶ。

https://www.canada.ca/en/public-health/services/health-promotion/childhood-adolescence/publications/nobody-perfect-parenting-sheets.html

こちらはカナダ政府の子育て秘訣のページ「完璧な親はいない」。その中で安全に関するものはウェブページにして4ページもあります。




ここまでしても事故は起こります。

日本の幼児転落事故のニュースに関連してニュース番組が事故防止の秘訣を流していました。これが流れるということは知らない人が多い?????

調べてみると住居に関するものは住宅会社のものが上がってきます。持家を施工するときには子供の安全項目は重要なポイントになると思います。しかし日本の持家率はどれぐらいですか?持家を設計からしない人は子供の安全について考えるチャンスが少ない、ということではないでしょうか?

賃貸であろうと一戸建て、高層マンション住まいでも、大人と社会全体で子供の安全を守れる社会になって欲しいと思いました。

続く

冒頭写真: 葡萄の季節はとっくに終わっているはずが、未だに少し房がありました。


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