走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

終わりが見えるトンネル

2022年01月16日 | 仕事
カナダで最初のオミクロン株が見つかったのが11月29日(オンタリオ州が最初の州。BC州は翌日)。そこから今日で48日。

昨日のBC州の記者会見で今回の波のピークは今週末から来週末との発表があった。公衆衛生を含む医療はサイエンス。そうだと確信できるプレゼンテーションにまたまた関心しました。

12月に規制が強まった時、オミクロンについての情報は限られていた。その中で最低限の規制を引いて医療崩壊を回避する(ここもはっきり明言された)舵取りをしたBC。この1ヶ月に世界中から集められたデータと疫学者の議論をまとめて、傾向、予測が立てられるようになったと、嬉しい一報だと思った。

その中で興味深いのがBC州(他の地域でもされているかも)がしている汚水のモニターです。汚水の中にもウイルスが現れ、感染者数や陽性率に比例するのだ。

先にリンクを上げたビデオ。日本でも見れるかどうかわからないのですが、医療者の人には是非見ていただきたいと思います。学ぶところが多くあると思います。

ピークは今週末から来週末と発表された。先が見えないトンネルの中ではなくて、出口が見えると言う意味で、州民に希望を与えることができたと思う。それと同時にピークと言う意味は医療者にとって次の2〜3週が踏ん張りどきだと警告していた。感染力が強いオミクロンは多くの医療者をも病気休暇にさせている。働き手がない中で医療を必要とする人をケアしていかなければならない、踏ん張り時と言う意味。

リーダーシップが明らかなBC州に住んでいて本当に良かったと思いました。

冒頭写真: 鼻風邪と喘息で苦しんだ1週間。家族にうつしたくない私は家の中での隔離をしていました。目が覚めるとこれが貼ってありました。末娘からでした。心があったまります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。