走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

プロと呼ばれる理由

2023年01月02日 | 仕事
責任感と言うか、プロフェッショナリズムと言うか、職人と言うか、現代人に欠けているものは何?と思う時。

スノータイヤ。BC州では10〜4月までスノータイヤの装着が義務付けられています(市内は必要なし、ウイスラーやオカナガンに行く高速は義務付け)。ベンツはタイヤショップで付け直してもらいます。3年目のタイヤ。袋に入れて倉庫に入れてあったものをショップへ持ち込み変えてもらいました。

昨年の厳しい気候の中スキーへ行った時タイヤが滑っている感覚がありました。なので買い替えなくて大丈夫なの?と相方に聞くと、ショップの人がちゃんとチェックしてくれてるよ。擦れたタイヤならタイヤを売ることができて儲けになるんだから、と言っていました。セダンのベンツは装着してしまうとタイヤを見ることができません(スポーツタイプの大きなタイヤなので)。

今回のスキー旅行。悪天候で道路のコンディションは最悪。全然コントロールを感じないし。スピードが出せず、普通車やミニバンまでに抜かされる状態。ローカルのタイヤショップに予約して新しいスノータイヤに付け替えてもらうことに。タイヤは見事にすり減っている状態。ほらー、ショップの人がきちんとチェックしてくれているなんて思い込むとこんなことになるのよ!

このタイヤショップ。昔は家族経営で三菱デリカ(我家の家宝)をいじるのもチェレンジ、と言いながら喜んで色々してくれていた。しかし経営者が変わって以来、余計なことは一切しない。ロボットみたいな経営に変わった。言われたことだけする。タイヤがすり減っていても、タイヤ交換をしただけ、と今回は知った。

その反面、スキーの街のタイヤショップは家族経営で親身になってくれる。この辺の気候や暮らしなどの話もできる。

今回スキーポールのカップが壊れて修理に持っていった。安物のポールだから付け替えは無理かな、新しいものを購入しないとダメかな、と色々思いながら。しかしスキーシップの職人は諦めない。試行錯誤して新しいカップをつけてくれた。可能性を信じて枠の外をの方法でチャレンジしてくれる。これがプロでこれが職人だよなー、と彼の働きを見ながら思った。

言われたことだけをする。
全体が見れていない。
自分の経験以外のアイデアが出てこない。

こんなふうにはなりたくないな、と思った。だって私はプロだから。

言われたこと以上を
全体のコンセプトを理解して
枠の外のアイデアで不可能を可能へ

そうありたいと新年に思いました。

冒頭写真: NYEはこちらので乾杯!




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