走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

複雑な計画

2021年08月07日 | 仕事
患者と治療計画をする時、
「もしAならBで、もしCならDをしてみましょう」と言う言い方は私もよく使う。

で、これは私が患者側の話。血液検査の結果でAだったらこの薬の服用を始め、Cだったら生検をしましょう、と言われていました。血液検査をしたのは5月下旬。自分でもアカウントを作って自分の検査結果を知る事ができるので、結果を読んで、自分がCだと知りました。しかし、医師の方からコンタクトを受けて生検の運びになると思って、連絡をずっと待っていました。

2ヶ月経ったので電話をしてみました。受付の人に私が悪いような言い方をされました。

このクリニックの医師は患者の全員が自分で検査結果を確認していると思っているの? 私の患者層は逆で、誰も自分でチェックしないから検査結果のフォローアップは重要だ。患者を呼んで説明して計画を立て直す。患者に頼っていたら見つかるものも見つからなくてなる、といつも思っている。

他の医師がよく言う言葉が 「症状が有れば必ず患者は戻ってくる。再診しないってことは症状が改善したってことさ」と。まじか?!ガンなどは末期になるまで症状が出ないものが多い。だからこの法則に頼るのはとても危険だと思う。

それに患者がAならB、、、のような複雑な計画を本当に理解できているともわからない。医療訴訟がこのコミュニケーションのすれ違いで発生する事もある。

出来るだけ使わないようにしよう、と思った日でした。


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