今シーズン多いのが雪崩による事故。週末もスキー場でそれは起こりました。場所は3月に行ったレイクルイーズ。3人が巻き込まれ1人が死亡。悲しいニュースです。しかし3人は進入禁止区域へ。それも雪崩対策の装備をつけていなかった。
スキー場ではオープンする前に雪崩チェックがあり、必要な時には人工的に雪崩を起こして安全を確認します。3月に行った時もバックボールには昼前まで入ることができませんでした。ロープを張りスキーパトロールがロープを超えないように見張をしていました。安全確認が取れるまで開けないのが一般的。しかしこれもスキー場と呼ばれている場所のみ。進入禁止区域まで安全確認をする、なんてありません。
事故があったのはウエストボール。3月の時には開いていました。とても広いエリアです。春になると広大なスキー場を狭めることは起こります。集客が少なくなるから。ウイスラーは2つの山からできていて、春になるとウイスラー山は閉山となり、ブラッコム山だけの営業になります。カナダで3番目に大きいスキー場、レイクルイーズが営業区域を狭めるのは納得です。間違えがないようにロープ張り巡らされているのですが、禁止区域とわからなかったのか、わかった上での行動だったのか。なんとも悲しい。
雪崩装備の3種の神器はビーコン、スコップ、プローブ。そして1人で入らない。同時に滑走しない。
そして雪崩警報をチェックする(WEBサイトがあります)。雪崩ワークショップに参加し雪崩の知識と経験を高める。
カナダは広大で、冬スポーツはスキーやスノボー、冬登山だけではなく、スノーモビールもあり、実はスノーモビール者の雪崩遭難事故が多い。
万全の準備をしていても巻き込まれる雪崩。亡くなられた方のご冥福を。
冒頭写真:こちらは3月下旬のローカルのサイプレス。右手に杭があるのは進入禁止の策。でもほら超えている人がいるでしょ(これはここから下に向かっては行っていないけど)。この斜面は入れないところなんです。私は杭の手前から手を伸ばして写真を撮っただけ。