走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

安全策

2022年04月11日 | 仕事
週一で行っている高校のクリニック。最近多いのが未成年者の自殺企図。しかしどれも過去のことで、それに対する安全策や治療は既に始まっている。よって、私がその生徒たちを救急へ強制搬送、、、と言う形はないのだがクリニックをサポートしてくれているユースワーカーはそうはいかないことを最近知った。

自殺企図が過去にあれば、必ずケースを開いて沢山記録を書かなければならないと。記録にはその時の状況やサポートシステムとか生徒と安全策を作り未来の計画とか。すごい量らしい。

危険度の高さによらず全てのケースと言うところに驚いた。それも過去のことも含めてって、、、一度でもその考えをよぎらせたから、今安定していようと掘り起こされる事実。それって本当に生徒が望むこと????

と不思議に思った。ユースワーカーは医療者ではない。そうだからかなあ?と考える。

AかBか判断に迫られた時、知識とか経験とかが作用する。知識が少なく経験が浅い人でも安全な決断をつけれるようにしたければバーを低くする。そうすることで知識の量や経験の量に関係なく同じケアが行える(旅行に慣れている人は空港へギリギリ行くけど慣れていない人は時間に余裕を持って出かける。両人共に同じ飛行機に乗ると同じ)。だからかな?今度、彼らの上のひとと話すチャンスがあったら聞いてみよ!と思いました。



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