走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

新しい企画

2019年01月26日 | 仕事
今週は会議や勉強会そして実習が続いて、とてもぐったり。

で、地元の医師会の会議での事。厚生省が新しい事業をじわりじわりと進めている事を知りました。

問題は医師不足。日本の医師たちのように超過勤務をするなんてこちらではあり得ない事で、はっきりきっぱりこれ以上は働けません!と線引きをします。いくらお金を投入しても一人一人の医師のキャパシティは変わらない。そこで進めているのはタスクシェアリングです。

病院では既に確立しているチーム医療。それをプライマリーケアでも行なっていく方針です。なんだ。目新しいことではないと思いましたか?いえいえ、これは日本も注目するべきことなんですよ。

外来診療は診察一件になんぼと支払われる仕組み。なので医師が医療事務や看護師を雇えば、自分の収入が減る仕組み。だから積極的にほかの職種を診療所に雇う医師はいない。

では看護師やソーシャルワーカーに診療報酬がつけば良いのでは?と思うでしょう。でもそうでもないのです。医師1人が診る患者は1日に50人。しかし全員がソーシャルワーカーを必要としているわけではない。そうなるとソーシャルワーカーは一つの診療所で働くだけでは生業が立たない。おそらく一つの診療所に半日ぐらいいて、何箇所もかけもちとするのが良策。しかしこれにも色々障害が。

という事で、今の案が出てきた訳。ま、その詳しい事は置いといて、、、。

タスクをシェアする事で医師の労働を軽くする。そうすれば医師がもっと患者を診る事ができるのでは?の発想から生まれた企画。

続く



昨夜の勉強会はこのホテルで。ここにホテルがある事自体知らなかった。この辺り随分変わったなー。左手にあるガラスばりのビルは図書館。大学院時代よくここで勉強したよな、、、

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