日本で診療看護師を広めるたに国民に意識調査をする。
んんんんー。この意図がイマイチわからない。例えば憲法9条についての意識調査なら、憲法について学んだ事がある国民が多いので、各々考えもあるだろう。しかし商標法の第4条第一項第19号についてだと、殆どの人がはあ????となるでしょう。人はある程度の知識や経験がなければ意見を持っていないケースが多い。
看護師の業務拡大と言う言葉も使われるが、そもそも診療の補助と療養上の世話と言う定義も具体的にはなんであるか知らない人が多いと思う。特に日本のように看護師のスタンダードもないような国では看護業務の違いも各場所で違いが生じる。幅があると言うこと。経験は自分自身か家族の入院経験ぐらいだろう。しかしそれさえも看護師を観察するためにそこにいたのではない。回復もしくは療養のためにそこにいたのだから、その経験の成り行き(手術が上手くいったかどうか)で経験も左右される。看護を経験する側もその経験の対象である看護側もいろんなタイプがありすぎるのだ。対象者が患者家族でない場合、つまり医療従事者でも同じこと。同僚の看護師が嫌味で意地悪で怠け者なら良い経験は持たない。逆の場合もある。業務拡大の調査なのに業務ではなく性格が結果を左右することだってある。こういう様々な違いを埋めて結論づけるためには大規模な調査でなければならない。
研究というのは信憑性と再現性が重要視される。そうなるとこの意識調査の目的は一体何なんだ?となる。学術的な研究ではなく、かるーい感じでしているのかな?しかし意味があまりないこと(知識の構築か説得性の要素に欠けている)に時間を費やしている姿は好印象を与えない。ネットで発表用のスライドを読んだだけで、実際の論文やローデータ(統計の詳細)を読んでいないので言及は避けるのが懸命だが、今この方向で研究をしてみたいと思っている人がいたら再考して欲しいと思うのでここでコメントしてみた。
私が働くBC州ではナースプラクティショナー(NP)はまだまだ新職種。私が今の仕事を始めた時、医療職者にも一般人にもまずはNPが何なのか?知ってもらうのが大切だと思っていた。それはある程度は必要。しかし次第に説明するより体験してもらう事が最も強力である事に気付いた。情報の口伝達は一般人でも職場でも思いの外早い(新しい経験をした感想の広まり方)。ディスニーランドをパンフレットやビデオで説明するより経験してもらった方が早い。百聞は一見にしかずです。それの集合体がNPに対する好印象に繋がる。
しかし日本の問題は法律の変更なしにして診療の補助の拡大はできない?????
続く