走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

倫理的な義務と法的義務と

2019年09月07日 | 仕事
自分の患者でもない人を助けるのは私の義務なのか?と昨日のブログを読んで思った方もいるかもしれない。

お隣のアメリカは訴訟大国。「変に手を出して訴えられたら大変!」と聞いた事がある方は多いはず。しかしカナダではGood Samaritan actと言うものがあって、助ける目的(意思)があった場合、その結果によることでは訴えられないようになっている。詳しくはこちら(看護師の場合)。こちらは医師の場合

大義に医療者は社会から期待される像があり、義務ではないがその知識と技術を使って人助けをするのは期待されている事の一部。逆にわかっていながら何もしないで最悪の状態になった時は、行動に出なかった理由を問われることもある。

倫理的な義務と法的義務と色々複雑なのですが、状況に対して、自分の知識内でベストを尽くすというのは大変重要です。

こちらはケアをする義務に関して書かれているもの。私が属するカレッジの文書です。

州でも国レベルでもレギュレーションはしっかり書かれており、相談もできます。弁護士に相談することもあります。だから水準が高くて、安心して働く事が出来るんですよ。国民に信用される職業となるにはこういう背骨が大事です。


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