第1木曜は東京教室の日。
教室の皆さんとご一緒に、急逝されたI さんを偲ばせて頂きました。
30年近い間に、ご一緒のお食事ってこれまでなかったこと。
Iさんがその機会を下さったのね~と、Oさんが感慨深く・・・
しかも、Tさんがお部屋を予約して下さっていた今日の「つる家」さん。
入っているのが銀座松屋の8階。
ここが正に、I さん初め今の皆さんとのお出会いの場所・・・
遡ること30年。
当時出ていたNHKの婦人百科という番組が、各地で手芸フェスティバルを
開催していて、その東京展の場所こそ銀座松屋の8階だったんです!
I さんは、思いでの場所まで導かれたようでした。
あの東京展の翌年から渋谷で教室を初め、高輪、銀座とどこへ移ろうと、
変わらぬ長~いご支持を下さったお一人です。
Kさんは懐かしいアルバムや、お手元に残ったI さんの作品をお持ちになって・・・
あくる日が四十九日ということで、何か気持ちをお伝えしたい・・・と考え、
前にお撮りした写真を伸ばし、その下に胡蝶蘭の押絵をつけることにしました。
教室の皆さんにも、ひとひらずつお貼りいただいて額が完成。
「うわ~、素敵~~~!こんな遺影を用意しときたいですね~」
「自分の好きなお花で、しかも好きな押絵で作っとけるなんて!」
「何のお花にしようかしら・・・」
「いきなりに出来ないから、準備しとかなくっちゃ!」
「押絵の遺影って、最高ですよ~!」
思いもしないところで、皆さんがまたひとつに。
これもⅠ さんのお蔭でしょうか・・・
たった一人で旅立たれたⅠ さんですが二日後には、お妹さんと浅草行きの約束が。
苦しまれず、楽しみにしながら逝かれたのは、きっとお幸せだったと言うOさん。
まったくその通りでしょうね。
あちら側へ逝くことに、皆さんに少しでも楽しみを持ってもらえたら・・・
そういう思いで高野山に作ったのが、この彩色押絵墓碑でした。
今また、押絵の遺影を用意しておくという、皆さんからの思いがけない
ヒントをいただくことに。
手を取りて ともに学びしおしえの道 みやびに歩まん 高野の山を
お盆には、これを刻んだ墓碑にI さんのご報告に行ってきます。
ゆっくりとお休みください・・・