こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

予感

2010年11月12日 | 悼み

「行かないで・・・」の写真がいじらしいと、皆さんから仰って頂いたダンちゃん。
夕べ、旅立ってしまいました。
もともと鼻が悪く、冬場は辛い季節で、毎週お医者さま通いではありましたが、あまりに急で突然の旅立ち・・・
ここ2,3日、ほとんど食べられなくなってしまい、もう今夜が最期・・・と悲しい予感がその通りに。
これまでの子たちと同じく、教室の前の晩で、仕事場から家に戻った5分後のことでした。そばに居てやれる時間帯を、ちゃ~んとわかってるんですね・・・

このダンちゃん、東京で学生だった次男が拾って可愛がっていた子です。
もともとネコより人間が好きな寂しがり屋。
こちらで引き取って暮らすようになってからも、お昼間私が居ないので寂しかったんでしょうねぇ。
家の前で、道行く人に愛想を振りまいて、「かわいい子~!」なんて言われると、どこへでもくっついて行ってしまう。
そんな結果の逃亡癖が2回も!!




何十枚もコピーして貼り付け、1度は芦屋川の河川敷で、2度目なんて、
1キロ近く離れた駅の自転車置き場に居るところを見つけて頂けた記念のちらし。
見つかるまでの1週間、食事ものどを通らないくらいでした。

次男の車で東京往復1200キロを、2回も経験していたダンちゃん。
不自由な体ながら、結構思い出多い楽しい人(猫)生だったかな・・・?

一つ、不思議なことがあって・・・

このダンちゃんは、孫の一輝と同い年。
12年前、生まれた甥っ子のお祝いに駆けつけようと、次男が東京のアパートを出たところ、カラスに襲われそうになっている生まれたての子猫を発見!
それがダンちゃんだったんです。

生まれつき右目が見えないダンちゃんを、野良の母親は置いてったみたいで。
すぐさま助けて病院へ。
命は取り留めたものの、そこから乳呑児を抱えた学生生活の始まり。
結局、次男が甥っ子の顔を見たのは、それから何か月もしてからのことでした。

よく冗談で「一輝はダンちゃんに負けたね~」なんて言ってたことがあります。
健康優良児で、一日の欠席もなく何よりラグビーが大好きな6年生。
人間、何が起きるかわかりません。
その一輝が先週、溶連菌が体内に入ったため、急性腎炎を引き起こし、緊急入院。
ひと月ほどの安静と食事療法という、人生初の試練を受けることになったんです。

ダンちゃんの容体が急変したのが、丁度そのころ。
逆に、一輝の数値は日に日によくなってきました。
身代わりに・・・なんて、代わりきれない命もいっぱいあるでしょうが、
昔の一輝に申し訳なかった気持ちで、ダンちゃんが最後の恩返しをしたように思えてならないんです。

去年から、あまりにも大勢見送りました。
ジュンコ、ママ、ナツミ、マメちゃん・・・
みんないるから、寂しくないでしょ?
そうそう、ミドのジェーンもね。
楽しかった思い出をいっぱいいっぱい、ほんとにありがとう!ダンちゃん!