輪島塗の大御所、大徹一門による「漆の道展」に伺いました。
神戸そごうの美術画廊に並べられた芸術作品の数々。
一歩踏み込むとそこには、「Japan」で表される漆塗りの粋を集めた夢の空間が広がっていました。
大徹さんと、もう20年近いお付き合いで、漆と押絵のコラボによる展覧会をさせて頂いたこともあります。
高野山金剛峰寺の大広間には、曼荼羅とお隣同士で作品が並んでいたり・・・
この相性の良さで、何か新しい世界が広げられれば!と、お話が弾みました。
今回、一番楽しみにしていた作品の一つがこのウォールミラー。
(写っておられるのは大徹さん^0^)
私は鏡が大好きで、押絵を付けたりもするのですが、どうしても側面から裏の様子が見えてしまうんですよね・・・
ところがこの鏡、黒い模様の裏からきれいなグリーンが見えるので?????
なんと!鏡に直接載せられる漆(緑色)を開発され、その上に何回も何回も塗り重ねることで表面は漆の黒い色が見え、底の方から緑色が浮き上がるという、素晴らしい鏡が完成したというわけです。
赤いグラデーションの中に黒い漆模様という、とってもモダンな鏡ですが、実はこの模様、100年前に開発され、その後途絶えた技術を再現された印度更紗彫。
伝統をきちんと守り、絶やさない努力を続けていると、巡り巡って時代の最先端に出てくるのかも知れませんね。
このお鯛がまたすごい!!
目の下70cmの大物で、銅の部分が蓋になった盛器。
うろこの中の一すじ一すじが金で描かれ、最高傑作!
フランスの見本市にも7年連続で出店され、漆の道を求めて留学してこられる方が次々。
逆に日本人の方には考えられない現象とか・・・
ちょっと憂えますね~
塗製品というと、高級で扱いが難しいと思われがちですが、実際はとても強いんです。
その中でもこのお椀。
食洗機で洗えるお椀として石川県から認定され、今や全国にその販路が広がる人気商品。
黒と朱赤の中に、白いご飯粒・・・きれいですよ~
入口ショーケースの中に、聡甫の作品を飾って頂いてました。
以前展覧会で大徹さんが気に入られ、持ち帰られた後、扇面の蒔絵がいっぱい描かれた2枚折黒塗り屏風に仕上げて下さったものです。
今では、聡甫がどんなにひっくり返っても手に入りそうには・・・トホホホホ・・・・
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