その姿をすっぽり覆われた、世界遺産・薬師寺の東塔。
61年ぶりの修復で、下ろされた水煙が間近に拝見できる最後の日、ぎりぎりセーフで聡甫と伺うことができました
ここでお仕事をしておられる京都教室Tさんからご案内をいただき、教室の皆さまからも次々と感動のお言葉が
私も何とか、この最終日土曜日には・・・!!との願いが叶いました
こちらに伺うといつも思うのは、僧侶の方々のお話しが実に魅力的なことです
ご本尊の薬師如来さんが病院の院長だとすると、脇侍の日光菩薩は日勤の看護師長さんで月光菩薩は夜勤の看護師長。だから24時間体制で皆さんの健康をお祈りしてますと
最初ザワついていた若い子たちも「オモロイな~!」
何年ぶりかで伺う薬師寺さん、自分たちだけで味わうのが勿体ないようなお天気
ちょうど珍しく結婚式を挙げられた方達にもお出会い
どうぞ、お幸せに~
この広い境内を、お参りの皆さんのお世話に毎日走り回っておられるTさん。
お仕事の時は、こんな感じです
私も記念のツーショット
いよいよ水煙が降ろされている特設展示場へ。
何十年も前、母絹甫がその美しさに魅かれ、押絵にして納めさせて頂いた深いご縁の水煙。今回、絹甫は残念ながらご対面が叶いませんが、写真をいっぱい撮っておきました。
一番下では笛を吹き、真ん中には花びらの入った華籠(けこ)を持った飛天。
そして上部には、珍しい逆立ちのお姿で花びらを撒く3人の飛天。
これらが裏表8面に浮き彫りにされ、全部で24体の飛天が描かれています。
火災や天災から塔を守るために作られ、1300年の間、人々の平和と幸せを見守ってきた水煙。国宝をこんなに間近で拝見し、しかも写真撮影がまったく自由!
ただし、一つ条件を言い渡されました。
1枚写せば10人に、2枚写せば20人、3枚写せば30人の人に見せてほしいと
お越しになれなかった皆さん、この写真を厄除けのお守りにして、回りにどんどん拡散してください
最高のお天気にも恵まれ、生きてる間にこんな間近では拝めない水煙にもお会いでき、これほどの贅沢は無い奈良の半日でした。
ご仏縁の有難さをひしひし感じましたが、ちょっと待って・・・
寝る間も無いこの時期、観たい気持ちは山々でも、そこにTさんの存在がなかったら?
曼荼羅をお納めした高野山へお参りするきっかけもそうでした。
お知り合いのお坊さまが「是非一度お山へ!!」と招かれ、そこが始まり。
仏縁より人の縁の方が強いんでしょうね・・・
いや~~、その方達の後ろで操っておられるのがみ仏なのでしょうか?
いずれにせよ、すべての有難いご縁に感謝感謝のひとときでした。