こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

神田祭の手古舞

2021年03月16日 | こんな押絵(押し絵)がありますよ

生徒さん達から、色々な宿題を頂きます。
2か月前、N尾さんが持ってこられたこのハガキ。
サインを見ると、鏑木清方の「神田祭」
歌舞伎の舞台でご覧になったこの姿に魅かれ、ぜひ押絵になさりたいと。
これは全体の一部だろうと思い、原画を探したところ、
昭和22年9月発行の「苦楽」という雑誌の表紙のために描かれた絵と判明。


ヤフオクでみっけ~~
74年前に発行の「苦楽」9月号!
結局、参考にできるのはこの絵だけでした。
男の人の髪型をして片袖脱いで、錫杖持って・・・hi
不思議の色々を調べていくと、これは「手古舞」という、
江戸の祭礼で山車の警護に当たった鳶の人たちのことだと分かりました。
鳶の人が持つテコからこう呼ばれたようです。
それがだんだん、芸者さんや地元の女性たちがその恰好を真似て、
山車の先頭を行くようになりました。


昭和22年と言えば、戦後2年…
本の中も外も、疲れた体を元気にするようなお薬の宣伝ばかりですbikkuri


「片肌脱いだ下は、緋色の刺繍を施した長襦袢」とあった記載。
それにピッタリの生地も調達でき、さまざまの疑問点もほぼ解決。
2か月かかった宿題が終わり、気分はホッとのヒネた小学生be


N尾さんも長年のご希望が叶い、喜んでいただけました。
さ~、次はどちらからどんな難題がでてくるでしょうか・・・meromero2