こんにちは、尾張美也子です!

暮らしの中で感じたことを気ままに綴っていきます。

一見聞こえはいいけれど・・・

2011年09月12日 | 議会
最近、朝の連続テレビを時々観ています。

3人の子育てに駆け抜けてきたので、朝テレビを観るなんて、ほんとに何年ぶりだろ。

思い起こせば、二人目の子供の産休のときに「ひらり」に夢中になって以来です。

友達が面白いよと教えてくれて、見てみたら、

安曇野の風景もいいし、

人間関係の在り方がとても新鮮で、はまってしまいました。

そんな時代に生きていたわけでもないのに、なぜか懐かしさも感じてたり・・・

朝玄関を出るときに、小さなちいさなバラの花が。

国立市議会、きょうから常任委員会です。

第1日目は、総務文教委員会。

ひとつだけどうしても合点がいかない。

それは、東京弁護士会が出した陳情についての意見を聞いて。

「地方消費者行政を充実させるため、地方消費者行政に対する国による実効的支援を求める意見書を政府等に提出することを求める陳情」

長い題目だけど、要は、臨時や嘱託など非常勤で雇われている地方自治体の消費生活相談員の待遇を改善し、専門性を発揮して消費生活相談任務を充実んしたものにするために国に意見書を出すというものです。

採択したのは日本共産党・生活者ネットワーク・みらいのくにたちだけでした。

実は、私は一人親になったときに(それまで障がいの子供を抱えて仕事をやめて主婦になっていたので)できる仕事を模索していました。

その中の一つは消費生活相談員の仕事です。

身近な人に、訪問販売でだまされた人がいたりして、少しでも役に立つ仕事したいと、資格を取る勉強をしようかと調べたら、専門の学校で学び資格を取って行う、専門的な仕事なのに、ほとんど非正規雇用で、子どもを育てて生きていけるだけの収入は得られないということが判明して、あきらめました。

今の状況を調べましたが、消費生活相談員は、全国どこでも、ほとんど非正規雇用です。

専門職として、今の社会に必要な分野なので、もっと重視するべきだと思います。

自民・公明・民主・みんなの党に議員さんは、口をそろえたように、

大事な業務だが、今は復興が大事だからと反対の意思を示しました。

いっけん、聞こえはいいけれど・・・

職員の勤務の待遇の改善はいらないというのでしょうか。

復興支援はもちろん大事です。其処を削ってとはいいません。
ならば、国民の税金から、年間380億円以上ばらまかれている政党助成金を、まず、復興と国民に還してほしいものです。


国民の血税を使って活動している政党が、復興にかけるべきだというのは順番が違うのでは。

待遇改善のような陳情は呑めませんという冷たい言葉の背景はいったいなに?


非正規雇用で、ボーナスと縁のない生活をして子供3人を育ててきたけど、

非正規だとひとつの職業だけでは、こども3人かかえては大変です。

私も、昼間と夜と働いていた時期もありました。でも、子供たちがさびしがるのと、自分の体ボロボロになるので、ほんとに厳しいです。


自分の経験だけで、いうつもりはないけど、

1999年の小泉内閣の規制緩和によって、派遣労働法ができて、今では働く人の35パーセントが非正規雇用。日本は、おかしくなっている。民間が非正規だから、自治体もと悪い方へ右ならえの考え方。

社会全体が非正規で安く労働力を使っていこうという方向にいっています。これでは、経済格差が広がり、全体として結局、日本の経済も低迷していくのに。

ヨーロッパでは、非正規雇用はあっても正規と賃金その他で差別的なものであってなならないというのが常識で、非正規は不安定だから正規より待遇がよいくらいだという。


同じ資本主義国でも、大きな違いは、これだけではない。教育も医療も無料で、社会が保障するものという基本的考え方があるから。

日本は、施してもらっているという考え方にならされている。

ほんとは、税金を払っているのは、国民なのに、なぜか、国や自治体に恵んでもらうという考え方に陥りやすい。

それを裏返すと国や自治体の議員が威張っている方がいるのもうなずける。待遇をよくするなんてできないと。

私たち議員は、みんなの税金で生きさせてもらっているから、それこそ感謝とともに少しでも市民の生活をよくするために働くのが議員の当たり前のことだし、市民の暮らしや教育、医療などの充実をはかっていくのが自治体の役目。

ふと、思い出した。


「汝の人格と他のすべての人格の中に
ひとしく存する人間性を、つねに同時に目的として用い、
決して単に手段として用いることのないように、行為せよ。」

カントのことば。

いつだって、人を手段にしてはいけない、つまり、市場や経済のために人間を犠牲にしてはならないという言葉。

近代資本主義の時代、労働力が切り売りされることで、ひとがものとして扱われることの危険性を訴えていたんだと思う。

そのようなヨーロッパ的な人間性に関する観念が、ヨーロッパの資本主義が日本の派遣労働のように使い捨てになりにくい、そして、教育や医療を大切にする社会をつくってきたのかな。
今夜はちょっと、深みにはいってしまいました。白馬で撮った写真です。

おやすみなさい。







コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 9月11日(日)のつぶやき | トップ | 9月12日(月)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
記事と無関係のコメントで失礼します (さんとう)
2011-09-13 00:46:32
日本共産党に「党名を変えたほうがいい」という人の一部は、テレビ出演者による「共産党一党独裁」の一言にビビっていると思う。確かに中国はそうだと思うが、共産党=独裁ではなく、日本の国会などで何度もやられた「民意無視の強行採決」こそが独裁だと思う。
返信する
そうですね (尾張美也子です)
2011-09-13 21:25:40
日本共産党は、戦前からいのちを守るために、そして自由と民主主義を実現するためにというロマンをもって国会や地域で活動してきました。よく中国や北朝鮮、昔のソ連と同じというイメージを持ってる人がいますが、実は大きな誤解です。北朝鮮の拉致問題や尖閣諸島の領土問題、北朝鮮の砲撃問題などで、一番先に公式に批判したのが日本共産党です。日本共産党のHPを観てくださるとどんな考えかよくわかると思います。そして、当たり前のことだけど、独裁どころか私たちは、民意で社会をよくしていくことを訴えています。これまでも暴力や独裁を臨んだことはありませんし、いのちをかけて、戦争を反対してきた歴史があります。そして、1961年より原発について反対をしてきました。日本共産党の軸は国民の命と平和を守ることだったから、何も後ろめたいこともしていないので、党名を変える必要はないのです
返信する

コメントを投稿

議会」カテゴリの最新記事