時間はためらわず流れている。
もう少しゆっくり流れて欲しいと願うも無理な話。
祭壇を前に過行く時間の早さを感じている。
いまだ 実感はなくポカーンとして話続けている私。
すべての生活の中心に主人がいた。
世の無常を感じ人生のはかなさと、
またその美しさを考え祭壇の前に。
平安末期から鎌倉時代初期の動乱や地震や飢饉などの
災害を背景に、世の無常と人の生のはかなさを書いた
「方丈記」を思い出している。
高校時代だったか、定かではないがすごく感銘を受けた。
仏教の考えである「無常感」をもとした随筆は今も脳裏をめぐる。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて
久しくとゞまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・で始まる
平家の一門の栄華と没落を書いた盛者心衰の理を強調した
「平家物語」も読んでみよう。
そうだ!無常観や人間の愚かさを書いた「徒然草」も。
「奥の細道」も忘れてはいけないな。
泣いている暇はないほどに、本を読もうと強く感じている。
これからも世の無常をこの肌で感じ、落ち込む日もあるだろうが、
泣くまいと決めた私です。
今までと同じように、穏やかに毎日を丁寧に
今後どのように生きていくべきか模索していくだろう。