先日、希林さんの展覧会に行きましたが、
その時、物販で書籍が売られていました。
何冊かありましたが、その時、ちらっと中身を見て、
買おうと思った書籍があります。

先日の記事で、若者へ宛てた手紙を紹介しましたが、それが載っていたし、
その他にも一般の方に送った手紙が紹介されているようなので、是非、読みたいなと思って。
重いので
帰ってから、Amazonで予約注文しました。
30日発売ですが、1日前に届き、今日、読みました。
この手紙の内容は、「クローズアップ現代+」で取り上げられたようで(見たかったなぁ)
それに少し内容を加えたものらしいです。
若者へ手紙を書いた経緯がわかりました。
長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」にて、
太平洋戦争で命を落とした画学生たちの絵の前で、毎年、成人式が行われているようです。
自薦、他薦問わず参加できるとのこと。
(今年も4月29日にあります)
毎年、ゲストが呼ばれていて、参加者はそのゲストの自筆の手紙をもらえるそうです。
希林さんがゲストの時、25名の参加者がいて、希林さんの手紙をもらっています。
展示会でみたのはその手紙でした。
前もって、参加者にアンケートを実施し、それを手がかりに手紙を書くんだそうです。
これまで、ゲストの手紙は、1行から3行程度のものがほとんどだったそうですが、
希林さんは、ひとりに2~3枚の手紙を書いたそうです。
希林さんが亡くなった後、番組のスタッフが当時の参加者を探し出し、取材すると、
3年前の成人式の、その手紙を皆、大切に保管していました。
希林さんの言葉をかみしめ、何かの時に読み返したりしているそうです。
ただ、ひとり・・・
手紙を貰ったことを忘れていた。
内容を覚えていない。
今、手紙が何処にあるかわからない。
取材の電話がかかってきた時、「なにか悪いことをしたかな?」と思ったそうです。
「僕を取材しても全然おもしろくないですよ」と取材に消極的。
「拝啓 じゅんいちさん 将来の目標のとこが空白だった」
・・・あの彼です。
取材時、大学4年生で9月半ばを過ぎているのに、就活に踏み切れていない状況。
自分のしたいことがわからず、企業から届く新卒募集メールを削除していたそうな。
最初は無気力な若者かと思ったそうですが、そうではなかった。
「なんでみんなそんなに、夢とか目標があるんだろう」
周囲が進路を決めて行くなか、自分だけが取り残されているようで辛かったと。
夢というのはちゃんとしていなければいけないと思っていたみたいです。
何かなりたいものがないという価値観に縛られていた?
夢という曖昧なものに対してまじめ過ぎるほど考えこんでいたからなんですね。
手紙は部屋を探すと、ダンボール箱から出てきて、その後、何度も読み返し、
希林さんの言葉に動かされるように、一歩踏み出してみたのです。
エントリーシートに向き合うことができたそうです。
就職支援室を訪れ、出てきたら清々しい表情だったそうです。
「怒られるんじゃないかという感じがあって、怖くて動けていなかったみたいなところもありました。
実際動いてみたら、全然知らない世界がいっぱいあるという感じです」と。
そして、樹木さんの手紙は、10年後にまた読み返してみたい。
その時にどう思うか楽しみ・・・と。
そしてスタッフの提案で希林さんへのお返事を書きます。
樹木希林さま
お手紙ありがとうございます。
僕は事前アンケートの将来の目標に何も書きませんでした。
以前は夢や目標を変更したらダメで一直線にそれに向かうものだと思っていました。
しかしいろんな知見や話を聞くうちに必ず一生をかけるような夢や目標で無くても良くて
もっともっと柔軟なんだと気付きました。
だから小さい目標でも突飛な夢でも良いんだとわかって心が軽くなりました。
ちなみに僕の小さな目標はケーキを切らずにホールごと食べることです。
樹木さんの夢はどんなですか?
かつて、大学受験に失敗した希林さん。
周囲が進路を決めていく中、自分だけが取り残されているようで辛かったそうです。
「なんかこう才能がある人なのに生きづらかったり切羽詰まっている人を見たときに、
ちょっと手助けできたらいいなっていうくらいの、そんな気持ちでいるのね」
希林さんのそんな思いが、彼に通じたのですね。
彼だけでなく、たくさんの方々に・・・
希林さんはご縁があった方を後にふいっと訪れたりもしているんですね。
そして、そこに一筆残されたり・・・
後でお手紙書いたり・・・
どれもこれも心がこもった文章。
心が温かくなりました。
希林さん、ありがとうございます。
応援ポチ、よろしくお願いいたします!
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その時、物販で書籍が売られていました。
何冊かありましたが、その時、ちらっと中身を見て、
買おうと思った書籍があります。

先日の記事で、若者へ宛てた手紙を紹介しましたが、それが載っていたし、
その他にも一般の方に送った手紙が紹介されているようなので、是非、読みたいなと思って。
重いので

30日発売ですが、1日前に届き、今日、読みました。
この手紙の内容は、「クローズアップ現代+」で取り上げられたようで(見たかったなぁ)
それに少し内容を加えたものらしいです。
若者へ手紙を書いた経緯がわかりました。
長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」にて、
太平洋戦争で命を落とした画学生たちの絵の前で、毎年、成人式が行われているようです。
自薦、他薦問わず参加できるとのこと。
(今年も4月29日にあります)
毎年、ゲストが呼ばれていて、参加者はそのゲストの自筆の手紙をもらえるそうです。
希林さんがゲストの時、25名の参加者がいて、希林さんの手紙をもらっています。
展示会でみたのはその手紙でした。
前もって、参加者にアンケートを実施し、それを手がかりに手紙を書くんだそうです。
これまで、ゲストの手紙は、1行から3行程度のものがほとんどだったそうですが、
希林さんは、ひとりに2~3枚の手紙を書いたそうです。
希林さんが亡くなった後、番組のスタッフが当時の参加者を探し出し、取材すると、
3年前の成人式の、その手紙を皆、大切に保管していました。
希林さんの言葉をかみしめ、何かの時に読み返したりしているそうです。
ただ、ひとり・・・
手紙を貰ったことを忘れていた。
内容を覚えていない。
今、手紙が何処にあるかわからない。
取材の電話がかかってきた時、「なにか悪いことをしたかな?」と思ったそうです。
「僕を取材しても全然おもしろくないですよ」と取材に消極的。
「拝啓 じゅんいちさん 将来の目標のとこが空白だった」
・・・あの彼です。
取材時、大学4年生で9月半ばを過ぎているのに、就活に踏み切れていない状況。
自分のしたいことがわからず、企業から届く新卒募集メールを削除していたそうな。
最初は無気力な若者かと思ったそうですが、そうではなかった。
「なんでみんなそんなに、夢とか目標があるんだろう」
周囲が進路を決めて行くなか、自分だけが取り残されているようで辛かったと。
夢というのはちゃんとしていなければいけないと思っていたみたいです。
何かなりたいものがないという価値観に縛られていた?
夢という曖昧なものに対してまじめ過ぎるほど考えこんでいたからなんですね。
手紙は部屋を探すと、ダンボール箱から出てきて、その後、何度も読み返し、
希林さんの言葉に動かされるように、一歩踏み出してみたのです。
エントリーシートに向き合うことができたそうです。
就職支援室を訪れ、出てきたら清々しい表情だったそうです。
「怒られるんじゃないかという感じがあって、怖くて動けていなかったみたいなところもありました。
実際動いてみたら、全然知らない世界がいっぱいあるという感じです」と。
そして、樹木さんの手紙は、10年後にまた読み返してみたい。
その時にどう思うか楽しみ・・・と。
そしてスタッフの提案で希林さんへのお返事を書きます。
樹木希林さま
お手紙ありがとうございます。
僕は事前アンケートの将来の目標に何も書きませんでした。
以前は夢や目標を変更したらダメで一直線にそれに向かうものだと思っていました。
しかしいろんな知見や話を聞くうちに必ず一生をかけるような夢や目標で無くても良くて
もっともっと柔軟なんだと気付きました。
だから小さい目標でも突飛な夢でも良いんだとわかって心が軽くなりました。
ちなみに僕の小さな目標はケーキを切らずにホールごと食べることです。
樹木さんの夢はどんなですか?
かつて、大学受験に失敗した希林さん。
周囲が進路を決めていく中、自分だけが取り残されているようで辛かったそうです。
「なんかこう才能がある人なのに生きづらかったり切羽詰まっている人を見たときに、
ちょっと手助けできたらいいなっていうくらいの、そんな気持ちでいるのね」
希林さんのそんな思いが、彼に通じたのですね。
彼だけでなく、たくさんの方々に・・・
希林さんはご縁があった方を後にふいっと訪れたりもしているんですね。
そして、そこに一筆残されたり・・・
後でお手紙書いたり・・・
どれもこれも心がこもった文章。
心が温かくなりました。
希林さん、ありがとうございます。
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