コロナになり、行動の制限を受けることでも、出てくる心の問題。
自殺者は一時期、下降気味だったけど、コロナでまた増加傾向です。
自ら命を絶ってしまった人の記事のあとに、掲載されるようになった、いのちの相談窓口。心の相談窓口。
先日、その相談窓口のことが紹介されていました。
そこにはベテランの相談員の方々が相談を受けている様子が流れていました。
今、直面している問題は、相談員不足。
急増している相談に対し、相談員がすぐ電話に出れない状況にもなっているそうです。
相談員を増やしたくても、「命の問題」を扱っているため、そう簡単にはいかないのが現状。
100人の相談者がいれば、100通りの相談がある。
ベテランの相談員でも「難しい・・・」と口にされていました。
相談員になるためには、研修期間が1年半あるそうです。
相談の受け方のノウハウはもちろんですが、相談内容によっては自分の経験と重なってしまい、
相談を受けているうちに辛くなってしまうことも起こりえる。
なので、まず、自分の心の状態がどういうものであるかを知り、それを自身で受け止め、対処できることを求められるのだとか。
ノウハウだけでなく、相談を受け入れられる心の準備が、まず必要なのですね。
なるほど・・・と思いました。
自分が冷静でいられないと、相談者の内容も冷静に受け止められないですものね。
基本は、あくまでも「共感し、受け止める」
「助言やアドバイスはしない」そうです。
自ら命を絶とうとまで、追い詰められている人は、ただ話を聞いてほしいだけだったりする。
助言やアドバイスまでは求めていない。
助言、アドバイスは求められた時にだけ、できるものだと思います。
ただただ、受け止めてほしいだけの人は、求めていないアドバイス等を受けると「忠告」としか感じられないことも。
それ程に、心の余裕がないのですよね。
ただ、その人に、こうした方がいいのかも?とか、何か気づきがある場合、それを拾い上げ、受け止めてあげると、
それを、受け入れてくれる場合があるそうです。
私はたま~に、相談を受ける時があるのですが、私自身、結構なポジティブ思考なので、
自分だったら、こうするかな?的なことを伝えてしまう傾向にあります。
「確かにそうですね!」という反応なら、よかったなと思うのですが、必ずしもそうはならないです。
「そう思うことができたらいいのですが・・・」
「私はまだまだその域には達せていないようです」
時に、さらにその方のネガティブ感情を引き出してしまうこともあります。
「共感するだけでよかったのに・・・」と反省することも。
ただ話を聞く、受け止める・・・って簡単なようで、難しいですね。
ケン太に対しても、いろんなことを言っていた時期がありました。
問い正したり、忠告してみたり・・・時には提案してみたり。
全てケン太のためと思いこんでいました。
それらが本当にケン太のためになっていたのなら、反撃は受けなかったはずです
ケン太のためにと言いながら、結局は、自分の思いを押し付けていただけだと思います。
単なる自己満足ですよね。
まずは、ただ話を聞いて・・・
一旦、受け止めて・・・
この姿勢があったのなら、何かが違っていたような気がします。