涙と笑いのHIV奮闘記II

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
歳のせいか治療の副作用のせいか忘れ物がひどいんです。

単眼鏡 MIZAR MD-718

2015-06-23 20:00:00 | 買い物

意外と双眼鏡が安く替えたので、
ずっと欲しいなと思っていた単眼鏡も買ってみました。

美術館で使えそう。
できるだけ短距離でも焦点があうものを、と探してみると、これでした。
収納バッグもついておりました。 

MIZARといえば、中学校の頃に天文部に所属していたのですが、
その時に天体望遠鏡を買うのに、高橋かMIZARかビクセンか迷ったのを覚えています。

結局ビクセンのを買いましたが。 

 
  

業務上市役所に行く必要があったので、自転車で平城宮跡を突っ切って。
途中、ネジバナが咲いていました。 

  

去年場所を変えた奈良市休日夜間応急診療の跡地。
更地になっていたと思ったら、有料駐車場になっておりました。 

 

市役所に紫陽花。

 

市役所の中で見つけた「なら燈花会」のポスター。
今年は8/5~8/14のようです。 

 

今夜は簡単に素麺。

 

そして、胡瓜の糠漬け。
朝出勤前に糠床へ突っ込んでおいたのですが、ちょうどいいつかり具合でした。 

 


蓼喰う虫

2015-06-22 23:00:00 | 買い物

夜に空を見ると、丁度三日月が生駒山に沈んでゆくところ。

 

さて、大阪の千日前にあった小さな書店によって、谷崎潤一郎の「蓼喰う虫」の文庫本を探すと、
そこに四冊の文庫本があり、買ってかえりました。

谷崎といえば、今までに読んだ本は「春琴抄」と「細雪」、そして最初の谷崎訳源氏物語。
蓼喰う虫、は、中学生のときに最初読み始めて???となって最初の十数頁で投げ出したものです。 

  
  

いろんな文楽の話が盛り込まれていますねぇ。
当時の観劇のようすもなかなか面白いです。

あらすじは、Wikipedia蓼食ふ虫 にもありますが。

斯波要・美佐子という夫婦の話です。二人は東京出身なのですが、大阪・豊中に住んでいて弘という男の子がいる。
ところが前から要は女としての美佐子を捨てている、形式だけの夫婦なのです。
とはいえ妻の、身の回りの世話や細かい心づくしは良くわかっていて、息の合った夫婦なのですが。 

その表現が驚き。

立っている彼には襟足の奥の背すじが見えた。肌襦袢の蔭に包まれている豊かな肩のふくらみが見えた。畳の上を膝でずっている裾さばきの袘(ふき)の下から、東京好みの、木型のような硬い白足袋をぴちりと嵌めた足首が一寸ばかり見えた。そう云う風ちらりと目に触れる肉体のところどころは、三十に近い歳のわりには若くもあり水々しくもあり、これが他人の妻であったら彼とても美しいと感ずるであろう。今でも彼はこの肉体を嘗て夜な夜なそうしたように抱きしめてやりたい親切はある。ただ悲しいのは、彼に取ってはそれが殆(ほとん)ど結婚の最初から性慾的に何等の魅力もないことだった。そうして今の水々しさも若々しさも、実は彼女に数年の間後家と同じ生活をさせた必然の結果であることを思うと、哀れと云うよりは不思議な寒気を覚えるのであった。

そうして要は妻に愛人をつくるようにとほのめかし、そして実際に須磨に愛人である阿曽を作ってしまっているのです。

冒頭はこの美佐子が阿曽に会いに行く前に、
京都鹿ケ谷に隠居生活をしている美佐子の父親と彼よりも30歳以上も若い妾と一緒に、
大坂の道頓堀の弁天座へ一緒に「心中天網島」を観に行くところからはじまります。

この四人を中心に、二人の子ども弘と、要のいとこで上海で働いている、夫婦の相談役の高夏秀夫、
要が訪れている 神戸娼館の女性ルイズがからんで話が進んでゆきます。

人形浄瑠璃について、否定的な意見を持っていた要は、なぜかこの日は違ったのです。
その表現が先日の記事に載せた文楽劇場の西のほうにある石碑に書かれていた文章です。

紅殻塗りの框を見せた二重の上で定規を枕に炬燵に足を入れながら、おさんの口説きをじっと聞き入っている間の治兵衛。―若い男には誰しもある、黄昏時の色町の灯を恋いしたうそこはかとない心もち。―太夫の語る文句の中に夕暮れの描写はないようだけれども、要は何がなしに夕暮れに違いないような気がして、格子の外の宵闇に蝙蝠の飛ぶ町のありさまを、―昔の大阪の商人町を胸にえがいた。 

そして夫婦は途中で観劇をやめて、妻は須磨へ、夫は帰ってゆくということになります。
この後、二人の間を心配し、両親が離婚するのを恐れる弘の面倒を見るのが高夏です。

後日要は妻の父親とその妾と三人で、淡路島へ文楽人形を購入するために旅立ちます。
そこで観るのが「淡路源之丞大芝居」という人形浄瑠璃。
その演目は生写朝顔日記、太功記十段目、お俊伝兵衛、吃又平。

(生写朝顔日記、夏休み文楽特別公演ででます!)

観劇を楽しんだ翌日義理の父とその妾は三十三所巡礼へ、
要は戻ってくるのですが、訪れたところは豊中ではなく、馴染みの娼館のルイズの所・・・

そして義父に離婚となった経緯を手紙を送ると、夫婦二人で京都にくるようにとの手紙。
そして訪れると、義父と妻が南禅寺の瓢亭へ出かけることになり、
残された要とお久が・・・・

中学生のときによくわからなかったわけですねぇ・・・。

 

 

この本を買って店外に出ると、店の人が追いかけてきて、
こんなチラシをもらいました。

谷崎潤一郎全集が出るようです。156420円! 

  

昨日、今日とずっと「蓼喰ふ虫」を読んでいたので、夕食はご飯とイトトウガラシの金平と、作りおきの煮黒豆、冷凍の小芋の土佐煮。

  


帰宅

2015-06-21 20:00:00 | 買い物

せっかく大阪に来たのだから、高島屋にでもよって、夕食を蚊って帰ろう。

そう思って南海なんば駅に直結の高島屋まで歩くことに。

千日前を通って。

そうそう、ここって昔は刑場だったんですよね。
封印切で、
「めでたいと申さうか、お名残惜しいと申さうか、千日言ふても尽きぬこと」
「その千日が迷惑」
という台詞がありますね。
この千日に、長年という意味の千日と、刑場だった千日前をかけているんですよね。 

 

  

買い物をすませ、また近鉄の大阪難波駅まで歩き、奈良に戻ってきました。

夕立でもあったのでしょうか、道路はぬれていますが、空には青空。

 
 

夕暮れの生駒山。山頂には雲。

 

勝ってきた弁当と、海老マヨ、そしてポテトサラダ。

 
  

 


国立文楽劇場で文楽若手会公演

2015-06-21 15:00:00 | 古典芸能

朝から微妙な天気。
雨は止んでいたので、折り畳み傘をかばんに入れて、大阪日本橋へ。

朝の生駒山。 

 

近鉄日本橋駅から地上に上がると、向こうに国立文楽劇場の幟と黒い石の碑。
その碑には谷崎潤一郎の「蓼喰う虫」の一説が刻まれております。 
「蓼喰う虫」についてはまた明日の記事で。 

  

国立文楽劇場。

 

劇場の前に旧跡二ツ井戸があります。
二ツ井戸についてはこちら大阪市のHPで。 

 

今日の文楽公演は「文楽若手公演」です。

 

文楽鑑賞教室と同じく、無料の床本が配られています。

 

演目は「五條橋」、「一谷嫩軍記」より熊谷桜の段、熊谷陣屋の段、「新版歌祭文」より野崎村の段。
若手の大夫、三味線引き、人形遣いの人々による公演です。
出演者については国立文楽劇場のHPをご覧ください。 

たった二日間の公演ということで、その熱の入った上演はすごいものです。
自分の訪れた公演は満席で、収録のためのカメラが何台も最後尾に並び、
盆の前、そして天井からもマイク。 

一谷の義太夫の睦大夫、靖大夫さん、途中から汗で顔がぐっしょり。
滴り落ちる汗と唾液があごから着物に落ちて行き、すごい熱演です。

隣の観客も、すごくよかったね。と話しているのが耳に伝わってきました。

 

さて、次回の文楽公演は「夏休み文楽特別公演」です。
例年と同じく三部制で、第一部は「親子劇場」。
こどもにも文楽に親しんでもらおうという趣旨の公演です。

「ふしぎな豆の木」「解説 ぶんらくってなあに」「東海道中膝栗毛」。
「ふしぎな~」は、文楽版ジャックと豆の木。初登場らしいです。

例年は二部が名作劇場、三部がサマーレートショーとなるのですが、今年は二部も三部も名作劇場。

二部と三部の後半で「生写朝顔話」
いつも「嶋田宿屋笑い薬の段」くらいしか出ないことが多いのですが、
今回はほぼ通しの上演ですから、楽しみですね。
元祖すれ違いドラマです。 

そして三部の前半に「きぬたと大文字」という所作事。 

  
  

後一つ、「文楽素浄瑠璃の会」ってのもあって、これまた行きたいのですが、土曜日の午後1時開園・・・
行けません(涙) 

  

あとは文楽ではないのですが、「風流の芸能」っていうのが9/12に。
こちらは土曜日の午後2時から。
なんとか行けそうです。 

  

 


朝から大雨、昼前には晴れ

2015-06-20 10:10:00 | 自然

朝5時ごろ、低い雷鳴と地面を叩きつける雨の音に目が覚めました。

外を見ると、若草山も、春日山も、御蓋山も、高円山も雲と雨で見えません。

ところが午前9時を回ると突然雨は止み、
青空も見え、東の山々が見えてきました。

 
 
 

 

ベランダの植物たちも、元気です。

雨に弱いらしいので、できるだけ雨の当たらないところにおいてある、
去年JAバンクでもらったベゴニア。

 
 
 

なぜあるのか分からないヨツバカタバミ。

 

ある人からいただいたフウセンカズラ。
こぼれ種から勝手に生えてきていて、

 

こちらは去年採取しておいた種を撒いておいた物。
1枚目が6月18日、2枚目が今日の状態です。

  

もう何年前だろうか、前の前の職場では誕生月にいろいろな花やら観葉植物をくれたのですが、
それでいただいたサンスベリア。

株分けをして植え替え、株分けをして植え替え、
また株分けしないと植木鉢の中で新しく出てきている芽が窮屈そうですね。

 

今日は午後から国立文楽劇場での「文楽若手会」を観に行きます。

帰ってから植木鉢を買いに行こうと思っております。