涙と笑いのHIV奮闘記III

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
日に日に進行する物忘れとも戦っています。

大阪松竹座七月大歌舞伎夜の部

2019-07-25 22:00:13 | 歌舞伎

夜の部は

「芦屋道満大内鑑」葛の葉

女房葛の葉/葛の葉姫  時蔵
安倍保名  萬太郎 
信田庄司  松之助
庄司妻柵  吉弥

 陰陽師の安倍保名に命を救われた白狐は、保名の許嫁である葛の葉姫に化けて夫婦となり童子という子をもうけます。しかしある日、本物の葛の葉姫とその両親が訪ねてきたことで、葛の葉は身を引く決心をします。そして葛の葉は、泣く子をあやしながら、家の障子に「恋しくばたづね来てみよ和泉なる 信田の森のうらみ葛の葉」という歌を書き残して、古巣の信田の森へと帰って行くのでした。
 信田の森の葛の葉狐の伝説と安倍晴明の伝説をもとにした、早替りなどの技巧に富む親子の情愛あふれる作品です。

身を引く決心をしてから葛の葉の手の動きが狐のそれになります。
そして「恋しくば~」を障子に書く時には右手で書き、下から上に書いたり、
左手で書いたり、筆を口にくわえて書いたり。

以前堺市で勤務していたとき、支店が高石市にあってそこへ時々行ったのですが、
車で数分のところに「信太森葛葉稲荷神社」ってのがあって、見に行ったことを覚えています。
JRで行くなら「北信太」駅で下車。
葛葉町なんてのもありますよ。

 

次の演目は「関西・歌舞伎を愛する会 結成四十周年記念 弥栄芝居賑」 道頓堀芝居前の場

 

 浪花の名所、五座の櫓も華やかな芝居街道頓堀。幹部俳優達が一堂に並び、関西・歌舞伎を愛する会 結成40周年を寿ぎ、歌舞伎の末永い繁栄を祈念し、これを祝います。
 歌舞伎らしい、華やいだ雰囲気に満ちたひと幕をお楽しみください。

途中で手拭巻が行われます。
なので、ちょっと観にくいけど前から5列目の席を今回予約しました。

期待通り自分ととなりの5名はそろってゲットできていたようです。

 

最後の演目は「上州土産百両首」


正太郎  芝翫
牙次郎  菊之助
宇兵衛娘おそで  壱太郎
みぐるみの三次  橋之助
亭主宇兵衛  猿弥
勘次女房おせき  吉弥
金的の与一  彌十郎
隼の勘次  扇雀

 すりの子分の正太郎は、ある日、ドジだが愛嬌のある幼馴染の牙次郎と再会します。すりの性で思わず、牙次郎の財布をすった正太郎でしたが、家に帰ってから自分の財布もすられていることが分かり、牙次郎もすりだと気付きます。そこへ牙次郎が訪ねてきて正太郎に詫びを入れ、互いに足を洗おうと意見します。これに同意した正太郎は、世話になった与一の元を離れ、牙次郎と10年後の再会を約束します。時は流れて10年後、上州館林の料亭で板前となった正太郎は、放浪の身の与一と三次に再会します。正太郎は旅の資金として金を差し出しますが、与一はそれを断ります。しかし、三次が金をねだり短刀を抜くので、正太郎も包丁で身構えるのでした。一方、牙次郎は岡っ引きの勘次の子分になっていましたが、未だに手柄がなく、今夜こそ100両がかかった罪人を捕まえたいと願掛けしています。そして、今日は満願の日。遂に再会を果たす二人でしたが…。
 悲しい結末を辿る皮肉な運命の中に描かれた、男の友情が胸を打つ作品です。

初めて観る演目でした。
しっかりものの正太郎を芝翫、ちょっと間抜けで正直者の牙次郎を菊之助。
この人たちのニンにピッタリ。

憎たらしい嫌な掏り師の三次を芝翫の息子の橋之助がいい味をだしていて、
彌十郎の一本筋の通った掏り師の親分をこれまたいい味を出しています。

涙腺が弱いやじはもう涙なしでは観ることができませんでした。

芝居が終って近鉄電車で帰ってきました。

そういえば夕食食べてないし。

で、帰り道にあるラーメン屋で豚骨ラーメン。

帰り道アスファルトが濡れています。
大阪では雨が降っていなかったのに、奈良では降ったのかなぁ?

帰ってネットを観たら、奈良市に凄い雨が降ったようですね。

 

「奈良県奈良市で7月25日、猛烈な大雨が降り道路が冠水するなどの被害が出ています。一部地域では浸水している模様。
発表によりますと7月25日夕方から、奈良市などで非常に強いゲリラ豪雨が降ったということです。」
→ https://breaking-news.jp/2019/07/25/049939


道頓堀をうろうろ

2019-07-25 16:20:11 | お出かけ

昼の部が終わり、夜の部までは1時間ちょっとあるので、道頓堀にでます。
戎橋の上から道頓堀を眺めると、「文楽」と書かれた提灯と「文楽船」という文字が書かれている船。

そうそう、今日は天神祭り。
大川で「船渡御」が行われます。

陸渡御を終え船渡御に参加する講社が続々と船に乗り込み水上パレードがスタート。

多くの様々な船が大川を行くのですが、
大川を自由に行き来する列外船というのがありまして、
その列外船というのに、どんどこ船、文楽船、歌舞伎船、落語船があります。

近くまで行ってみます。

乗っている人の法被に「国立文楽劇場」の文字。
帯に刺した団扇には「天神祭 文楽船」の文字。

実際の天神祭りの文楽船はこんな感じのようです。

さて、立体看板を見つつそぞろ歩き。

木造風の太佐衛門橋と「道頓堀川万灯祭」の提灯。
青空にモクモクと入道雲。

太佐衛門橋から戎橋と文楽船。

道頓堀にもどってまたまた立体看板。

突然柳と日本風の店。有名なうどん店「今井」。

 

道頓堀橋までもどってきました。

以前スポタカだったビルがドン・キホーテに変わっている!


大阪松竹座七月大歌舞伎昼の部

2019-07-25 15:15:19 | 歌舞伎

昼の部の演目は、まず、

「色気噺お伊勢帰り」

香川登枝緒 作
米田 亘 補綴
わかぎゑふ 演出

左官喜六  鴈治郎
喜六女房お安  扇雀
大工清八  芝翫
遊女お紺  梅枝
清八女房お咲  壱太郎
遊女お鹿  猿弥
油屋女将おかつ  秀太郎

です。

 間の抜けた左官の喜六と二枚目の大工清八は、お伊勢参りから大坂への帰り道に、精進落としと称して、古市の油屋で廓遊びをしてから家路に着きます。その道すがら、日頃から女房お安の尻に敷かれている喜六は、お安にやきもちを焼かせるため、清八に「喜六が油屋一番の遊女お紺に惚れられて困っていた」とお安に伝えてほしいと頼みます。実は、お紺は清八の相手だったのですが、情に厚い清八はこれを引き受け、長屋に帰ると、言葉巧みに語り、お安を煙に巻くのでした。しかし、お紺が清八の前に現れて…。
 喜六と清八、そしてお安の軽快なやりとりがみどころの、松竹新喜劇の名作を歌舞伎として新たに再構成した舞台をお楽しみください。

松竹新喜劇らしい舞台でした。
伊勢参り帰りの精進落としでの古市の油屋の美人のお紺、お鹿、とくれば「伊勢音頭恋寝刃」ですが、
この演目のお紺は・・・

おかつは人間国宝となった秀太郎。雰囲気が抜群ですね。

この後30分の休憩。
弁当は高島屋で買ってきた牛肉の弁当。

 

「厳島招檜扇」日招ぎの清盛

 栄華を極めた平清盛は、厳島神社で開催される遷座の式を差配します。一同が祝いの言葉を述べ、仏御前と祇王が奉納舞を踊るところ、突然、仏御前が清盛に斬りかかろうとしたので、清盛はこれを檜扇で撃ち落とします。一方、今宵が遷座にも関わらず、大経堂の修理が間に合っていないことを知った清盛は、中国の故事を引き合いに出し、祈りとともに檜扇で西海に入ろうとする夕日を招きます。すると不思議なことに夕日が昇り始め、一同は清盛の威勢に驚くのでした。
 歌舞伎の様式美にあふれた豪華絢爛なひと幕をご堪能ください。


平相国清盛  我當
内大臣宗盛  進之介
祇王  壱太郎
小松三位維盛  中村福之助
仏御前実は源義朝息女九重姫  時蔵

歌舞伎の様式美をみるだけの(といえば言いすぎですが)お芝居。
時蔵と壱太郎綺麗~、我當立派~っていうお芝居ですね。

それにしても我當は弱弱しくなり、進之介は相変わらずの・・・ですね。

 

さてその次が今回の一番の楽しみの
「義経千本桜」渡海屋、大物浦

なにせ、知盛を演じる仁左衛門が「関西ではもう今回が最後になるかもしれない、それぐらいの意気込みで勤めたい」、
とインタビューに答えているので。

渡海屋銀平実は新中納言知盛  仁左衛門
女房お柳実は典侍の局  孝太郎
源義経  菊之助
入江丹蔵  猿弥
武蔵坊弁慶  彌十郎
相模五郎  鴈治郎

 兄、頼朝の追手から逃れるため九州へ向かう義経一行は、大物浦の船問屋である渡海屋で船出を待っています。そこへ鎌倉方の追手の相模五郎と入江丹蔵が現れ、船を出すように迫りますが、渡海屋の主人銀平と女房お柳に追い返されます。まもなく船出の時刻となり、義経は家臣と共に渡海屋をあとにすると、鎧姿の銀平が現れます。実は銀平は壇ノ浦の合戦で死んだはずの平知盛。女房お柳は典侍の局、娘お安は安徳帝であり、義経を待ち伏せしていたのです。知盛は船出した義経一行を襲いますが、返り討ちにあってしまいます。典侍の局は義経に帝を託して自害すると、それを見た知盛も体に碇綱を巻きつけ、壮絶な最期を遂げるのでした。
 平家再興を願った武将の末路を描いた、重厚感あふれる義太夫狂言屈指の名作にどうぞご期待ください。

 

銀平が娘お安として守ってきた安特天皇帝に諭された瞬間、憑き物が落ちたように、かかえる苦しみや戦いの虚しさを語るります。
そして今までの敵(義経)に安徳天皇を託し、『(安徳天皇を)守るから安心しろ』と言われたときの解放感、戦い続けてきた知盛の哀れさ、安徳天皇からは「われを供奉し、介抱せしは知盛が情け、きょうまたわれを助けしは義経が情けなれば、仇に思うな知盛」と諭され、
典侍の局が自害をするのを目の当たりにし、実は安徳天皇は姫宮であり、それを知盛たちの父平清盛が外戚になりたい望みで男宮と偽って皇位に就けたので天照大神の罰があたったのだと述懐し、潔く海へ消えていく、

何度観ても涙なしに見ることのできない悲劇です。

この演目だけのちらしがあります。

 

そして左右それぞれのポスターが販売されていて、1枚3000円・・・


朝から市役所に寄って大阪松竹座へ

2019-07-25 10:54:00 | お出かけ

市役所に寄って税金関係の書類届けを出して、バスに乗って新大宮駅まで。

以前HONDA VERNOのあったところにコンビニが完成して今日オープンとか。

ペットボトルの緑茶を買ってnanacoカードで支払おうとすると、残高0でして、
チャージをするとこんなもの貰いました。

これから大阪に行くのに、荷物になる・・・

 

今日は大阪難波にある大阪松竹座での
関西・歌舞伎を愛する会 結成四十周年記念七月大歌舞伎。

自分が歌舞伎を見始めたのが平成元年ですから、30回この公演を観ている事になりますね。
当時は関西・歌舞伎を育てる会と言っていました。
そして席はガラガラでしたっけね~。

 

松竹座について劇場周りをぶらり。

道頓堀といえば、まずかに道楽の動く蟹。

 

これが戎橋から東の道頓堀。
今はドンキの観覧車動いていますよ~。

そして西側はグリコの看板ですね。

 

大阪松竹座です。

 

劇場の正面左右に幟がはためき、

 

正面には芝居絵。

今日の昼の部は満員です