MOBU'S MUSIC MAZE

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インゴ・メッツマッハ―指揮 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 ブルックナー7番ほか

2024-04-19 18:16:05 | 音楽夜話(クラシック)
4月19日


0:00-2:00 17:00-19:00 NRK KLASSIK


ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」~前奏曲と聖金曜日の音楽
ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調


インゴ・メッツマッハ―指揮 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
2024年3月14日オスロ、コンサート・ホール


より、ブルックナーの7番。


色々聞いていくと、それなりの演奏様式みたいなものが
聞き取れてきて、このくらいの大きな作品になると、
小手先ではどうにもならないのではないかということが
わかる。70分くらいの曲だから、なおさらだとおもう。
1楽章が20分以上のものなので、細かく手をいれたと
してもものすごい数になるだろうし、聴き手がすべてを
聞き取れるわけでもない。
今日の演奏は、端正なたたずまいで、アクが強いわけでもなく
軽く流したものでもない。ちょっと硬質なオルガン・トーンの
ような発声の感じがして、興味を惹いた。


メッツマッハーは1957年生のドイツの指揮者。ノルウェイの
オスロ・フィルとは客演か。ワーグナーとブルックナーはよく
プログラムでもペアリングされるけれど、ドイツ的な音響を
醸し出していて、ちょっと硬質な見通しの良いものだった。
個人的に同い年だけれど、指揮者的にはまだまだこれからの
人だろうとおもう。歳は取っていられない感じの年齢なのでは
ないか。同い歳、ちょっと注目してみようか。



N響 第2007回定期公演 マレク・ヤノフスキ(指揮)シューベルト4番 ブラームス1番

2024-04-19 18:12:15 | 音楽夜話(クラシック)
N響 第2007回定期公演
初回放送日:2024年4月18日


シューベルト:交響曲第4番ハ短調D。417「悲劇的」
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op68


マレク・ヤノフスキ(指揮)NHK交響楽団


2024年4月13日NHKホール




ヤノフスキはピッツバーグ響でブラームスの全集を出している。
ポーランド生まれのドイツ育ちの指揮者。
最近ではドイツ物のスペシャリストとしての評価が高いという。
N響との共演歴もあり、85歳の今の演奏を聴いておいて損はない。


シューベルトの4番はほとんど聴取歴がない。はじめてに近いかも。
でも、旋律は歌い、まとまった作りが手に取れた。なかなかいい曲
なのかもしれない。ハ短調という調性も、意味ありげだ。


ブラームスの1番は重く堂々と進んでいった。昔の一時期の
ドイツ系の楽団だったころの響きが、耳の中でよみがえった
気がして、いい悪いは別に、なにか懐かしい感じがした。
スタイルというか楽団の響きが、ドイツふうというか、
当時のブラームスのような響きがしたようなイメージが
余韻に残った。N響も世代交代してずいぶんになると思うけれど
このようなサウンドがまだ、出せるのかと思うと、「世代に
伝えていきたい」というヤノフスキの想いも伝わっているのかも
しれない。