MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

『Mr. Jimmy --ミスター・ジミー』レッド・ツェッペリンにすべてを捧げた男

2025-02-09 21:24:39 | 音楽夜話(ロック)
ジミー桜井ドキュメンタリー映画『Mr. Jimmy --ミスター・ジミー』
レッド・ツェッペリンにすべてを捧げた男






市内の映画館に音楽映画を見に行くのがここ近年のブームになっている。
レンタル店が退店していく中で、ネットの映画が見られるところと
契約するほど作品を見る余裕もないので、決め打ちで見に行く。


レッド・ツェッペリンといえば、中・高時代流行ったハード・ロック・グループの一つ。
あの頃はディープ・パープルか、ツェッペリン。プログレッシブだったら、
ピンク・フロイドだとか、イエス、ELPとか知ってたらその方面のやつと
話ができた。それ以上知ってると、その方面のマニアになってそれ以上のマニアと
付き合うことになる。それはフォークでもロックでも同じで、情報が限られていたし
欲していた。そんな雑食性の時代の音楽ファンはいつまでたっても変わらない。
個人的にはヒット・チャートに乗ってくるような曲は知っていたけれど、それ以上
知ることはなかった。アルバム買うわけでもないし、ラジオでたまたま聞くくらいが
関の山だった。当時ロック・ギタリスト(エレキ)では、3本の指に入っていた。
クラプトン・ベック・ペイジ。多分エレキやってる当時のアマチュアは一回は
通り過ぎた方たちだろうと思う。個人的にはエレキやってなかったので、聴くに
とどまったけれど、知人などは、よくコピーしていた。今回の主人公はそれが
極限まで至った方なのだろうと思う。ご本人からOKが出てしまうほどのこだわり様。


オリジナリティーは度外視、ペイジになりきることが自分の人生と言い切る感じの
生き方をされている。そこに自分はない。ペイジになりきることしか今回の人生の
目的はないというような感じ。その方の人生だから、口をはさむことはないのだけれど、
ここまで徹底して本人に成りきるのは、本当にその人が好きでなければできない。
音楽に心酔するだけではできない相談。一本筋が通っており、それを曲げることはない。
メンバーがそうならなければ、新しいメンバーを探す。自己鍛錬も怠りなく、
新しいVerが出れば研究する。努力を惜しまない。本人に成るということは
そういうことなのだということをまざまざと見せつける。何か、武士というのが
そういうのならば、それかもしれないと画面を見ていて思った。


音楽・ファッション・ステージ・マナー。コピーというかなりきりが半端なく、
ここまでくれば本当に大したもの、これは本人もOK出さざるを得ないところまで
進んでいる。これがドキュメンタリーとして映画化された。現在、ご本人は
還暦を過ぎて、まだ気力は落ちておらず活動は続いている。


ギターを弾くことだって、オリジナルVerだけでなく、何年のどこどこのもの
といってすぐ弾き始められる凄さ。年度の違いを弾き分けられる。基本的に
耳もいいのだろうと思う。音が取れるのだから。頭も同様に・・・。


再現芸術のクラシックだってここまではしない。真似は推奨されないからだけれど、
ツェッペリンの再現芸術を極めるつもりで取り組んでいるようなところがある。
現在では自己のバンドを持ち、それ以外にもオリジナル・ドラマーの息子さんが
率いるバンドのギタリストとしてジミーを演じている。特異な人生経験を
積んでいるけれど、世の中こんな人もいるということで・・・。探求心と
パワーとモチベーション。印象的なドキュメンタリーだった。


彼が持っている楽器類もペイジと同様なものを所持している。当時のギターや
アンプなど。その当時の音を出すには当時のものが必要というのはお約束らしい。
ビートルズのコピー・バンドが60年代の楽器やVOXのアンプを使っているのも
そういうことらしい。オーディオでもJAZZレコードには当時の真空管アンプと
いうこだわりを持つ方もいる。いろいろだ。


彼の当時の楽器でいえば、アコギは1960年代、ペイジは量産品の
ハーモニー社「ソブリンH1260」。あとはマーチンではD-28かな。
もしかするとビートルズと同じ、ハカランダ・サイド・バックかも・・・。
エレキはよくわかりません。ギブソンのレスポールは有名ですね。
あとダブルネック(6弦と12弦が一つのボディーについているという、
いかにも重そうな楽器)もギブソンでした。





第2029回定期公演 トゥガン・ソヒエフ指揮 NHK交響楽団 ストラヴィンスキープルチネラ ブラームス交1番

2025-02-09 21:22:24 | 音楽夜話(クラシック)
2・7


19:30-21:10 NHK-FM 第2029回定期公演


ストラヴィンスキー:バレエ組曲「プルチネッラ」
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団
2025年1月24日 渋谷、NHKホール
コンサート・マスター:篠崎史紀(定期最終公演)


ストラヴィンスキーが続いていたので、うーんと
思っていたけれど、これは新古典主義の一例なのか、
作曲というより他者の原曲を編曲して仕上げたような
組曲だったので、聴くのはそれほどつらくなかった。
ある意味助かった。アンサンブルも整って細かいところまで
音が聞こえたところがすばらしかった。N響の表現の
巧みさを聴いた。


ゆっくり掘り下げていくブラームス。粘っているわけでないので、
くどくはないけれど聴かせる。上手くまとめている。
こういう聴かせ方もあるような感じの演奏。
マロさんは退任。お疲れさまでした。



ヴィッド・ブロフィー指揮アイルランド国立交響楽団および合唱団

2025-02-09 08:22:50 | 音楽夜話(クラシック)
2・8


04:30-06:30 19.30-21.30 LyricFM


ペルト:フラトレス P+Vn(1980年版)
モーツァルト: フルート四重奏曲 ニ長調 K.285
ミリアム・カゾール(フルート)アルバム: SCS Killaloe Music Festival 2022にて収録



モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626


イーファ・ミスケリー(ソプラノ)
ジェマ・ニ・ブリャーン(メゾソプラノ)
ロビン・トリッチュラー(テノール)
ミラン・シリャノフ(バスバリトン)


デヴィッド・ブロフィー指揮アイルランド国立交響楽団および合唱団
2025年2月7日 ダブリン、アイルランド国立コンサートホールから生中継


ペルトのフラトレスは、2重奏版で、この版は聴いたことがなかったものの、
ピアノのダイナミックスがなかなか良く、へーっと思った。ペルト良し。
モーツァルトのフルート四重奏曲も久々だったけれど、これも気分があってよかった。


レクイエムは、会場の録音状態がいまいちで、コーラスが何か奥まって聞こえる。
そんなに広いコンサートホールとも思えないけれど、ソリストの収録状態は悪くないから、
マイクの位置とか微妙なのかもしれない。
演奏はアタッカにすることもなく、平易に進む。カロリーはある。しかし、
何か落ち着かないレクイエムだった。



【2024年ベスト】ジャズ アルバム BEST 50ー10    Ethan Iverson/Technically Acceptable

2025-02-09 06:29:53 | 音楽夜話(ジャズ)
【2024年ベスト】ジャズ アルバム BEST 50ー10    Ethan Iverson/Technically Acceptable


https://www.arban-mag.com/article/84991




イーザン・アイブソンはショーケースみたいなアルバムを作っている。
ニュー・イングランド音楽院(アメリカ難関の音楽大学。クラシック・ジャズ専攻)
で教鞭も執っている。音楽家・演奏家・教育者。こういう場所で教えてるくらいだから、
ある意味何でも出来て、ありなのだろう。アルバム・タイトルが「Technically Acceptable・
技術的に許容できる」のは、聴き手か作り手かという問題はあるものの、このようなアルバムも
出している。先生が出すようなアルバムかな。ブルーノートなら、もう少しはめ外しても
よさそうだけれど、今回はこの程度でみたいなところがある。


話はずれるけれど、ここに行った日本で知っている音楽家というと、フルブライト留学した
佐藤 功太郎氏(指揮・芸大教授)神奈川フィルを一時期振っていた。大植英次 指揮者くらいか。
ジャズではよくわからない。


モンクの「ラウンド・ミッドナイト」をテルミンをフロントに持ってきて、歌わせてみたり、
「優しく歌って」(ロバータ・フラック)の曲をベタにアレンジしてみたり、自己のピアノ・ソナタで
ジャズ調のものを提出してみたり、変化をつけてくるが、これは何かの経過の1枚の様な
気がする。BNはまだ何かを狙っているような気もする。50歳代の音楽家。





サム・ウェラー Sam Weller指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト・ドヴォルザーク・ウェーバー・ストラヴィンスキー

2025-02-09 06:25:47 | 音楽夜話(クラシック)
2・8


04:00-06:30 20.00-22.30 NL_Radio4


モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 K.492~序曲
ドヴォルザーク:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス ヘ短調 op.11
ヴェーバー:ピアノと管弦楽のためのコンツェルトシュトゥック ヘ短調 op.79
ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」
コルンゴルト:交響曲嬰へ短調・シュトラシアーナ・主題と変奏。
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622


Gerbrich Meijer(クラリネット)
Emma Roijackers(ヴァイオリン)
Shane van Neerden(ピアノ)
Elsina Jansen(ナレーション)


サム・ウェラー Sam Weller指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
2025年2月7日 ユトレヒト、ティヴォリ・フレデンブルフから生中継


モーツァルトで掴みはOK。ドヴォルザークのメロディーメーカーの旋律に酔い、
ウェーバーのピアノと管弦楽の丁度良い長さ。ストラヴィンスキーは
Vn、CL、Pのトリオ版が演奏された。
モーツァルトのクラ協は2楽章は夢見るような感じの演奏で惹かれた。
やはり、この曲は名曲。クラ5重奏曲と踏み絵にされてもおかしくない。