MOBU'S MUSIC MAZE

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The Köln concert(Keith Jarrett)再演 ラルフ・ファン・ラート(ピアノ オランダ、1978-)

2025-02-03 12:13:46 | 音楽夜話(ジャズ)
The Köln concert(Keith Jarrett)再演 ラルフ・ファン・ラート(ピアノ オランダ、1978-)






リリースから50年経ち、曲は楽譜に起こされ、確かショット社から出版されていたと思う。
ということは、演奏家が再演することが可能になったということ。キースが、譜面起こしに
監修者として参加していたという。ピアノ・ソロ譜として88ページの分量がある。
ジャズ・ピアニストがこの譜面を再演するかどうか、興味はあったが、今までそういう
プレーヤーは表立って出てこなかった。


ジャズはクラシックの様な再現芸術ではないから、意味合いが違ったのかもしれない。
クラシックの演奏家は、時折、このような譜面を使って再現することが
あるということが分かった。50周年という節目もあり、この曲に挑戦してみる演奏家が
居たりする。日本では、山口ちなみさんという若手のピアニストが、1月25日に
東京の霞町音楽堂というホールで再演した。
海外のネットクラシック局で放送があったのが、ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)と
いう現代曲を得意とするピアニストが1月24日に再演した。


今でいうコピーとかカヴァーということになるのだろうか。完コピでないから、
キースの自然発生的な声は無理だろう。足踏みはあった。これは譜面にあるのかも
しれない。


話はずれるが、当日用意されるはずだった、ベーゼンドルファーインペリアルは
同じベーゼンドルファーではあるものの、調整が必要な小ぶりなグランド・ピアノで
あったそうだ。


即興演奏を再演することの意味はどこにあるのか。レコードやCDは記録として
再生することは鑑賞者の楽しみであるけれど、わざわざ他の演奏者が再演することが
どうなのか。ベートーヴェンのピアノソナタは譜面にある。それを再演するのと
同じかもしれないとなると、再演アリになってそれ以上は思考停止する。
キースのも即興演奏とはいうものの譜面は残った。
まぁ、他の方の演奏がどうであれ、キースの元があれば心配はない。
譜面の解釈から新しいものが出たとしても、それはそれなのかもしれないし。


実際の演奏は起こされた譜面通りに演奏されている様に聞こえる。
しかしながら、キースのそばを離れた作品なので、キースの演奏ではない
そこには第三者の思惑の介入があり表現がある。それを聴きたいのなら
良いが、そうでなければこの場合、オリジナルがやはりいいように思う。
当たり前だけれど、聴衆ありの再演は再演だった。




「史上最も売れたピアノソロアルバムです。キース・ジャレットは、
1975年にケルンで演奏したとき、絶好調でした。(←本来は当日持病があって不調)
彼は1時間以上も即興で演じた。コンサートの録音は伝説となりました。
ちょうど半世紀後の2025年1月24日、ラルフ・ファン・ラートは
楽譜からこの曲を一音一音再演します。」(番組解説)


収録日
2025年1月24日(金) NTR


キース・ジャレット ケルン・コンサートラルフ・ファン・ラート(ピアノ オランダ、1978-)


Muziekgebouw, アイントホーフェン


Netherlands Radio 4 オランダ †
https://www.npoklassiek.nl/concerten/39162c43-f276-44d5-9c2a-4e2dbe031c93/the-koln-concert
オリジナル・タイム(参考)
パート1   26:00
パート2-A   14:54
パート2-B 18:08
パート2-C    6:56(アンコール)



ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)クラウス・マケラ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 イギリス・ドイツ プロ

2025-02-03 12:10:39 | 音楽夜話(クラシック)
2・2 ②


22:00-24:30 14.00-16.30 NL_Radio4


パーセル:メアリー女王のための葬送音楽 Z860i~行進曲
ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.15


ダウランド:ラクリメ、または7つの涙


シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61  134:00


ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)クラウス・マケラ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
2025年1月23日 アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール


より、
シューマン2番。


そつなく決めてくる。なめらかにシューマンは進んでいく。隙が無く
聴かせてくる。この点は上手い指揮者だと思う。人気があるのは
わかる気がする。多分実力はこんなものではないだろう。
もっと引き出せる何かを秘めている。これからなのかもしれない。



ガーボル・カーリ指揮北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団 グリーグ・シベリウス プロ

2025-02-03 12:08:15 | 音楽夜話(クラシック)
2.2  ①


・21:00-23;00 13.00-15.00 NDR


グリーグ:組曲「ペール・ギュント」第1番 op.46
同:組曲「ペール・ギュント」第2番 op.55
シベリウス:組曲「カレリア」 op.11
同:交響詩「フィンランディア」 op.26
ガーボル・カーリ指揮北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
2024年11月24日 ハノーファー、北ドイツ放送コンツェルトハウス   


ガーボル・カーリ指揮(ハンガリー)は、まだ若い指揮者。
wikiにもその紹介はない。7年前位に指揮者コンクールで優勝。
その後は、各オーケストラで呼ばれては行くような指揮活動を
している様子。若いうちはなんでも振って滋養にする。
今回は北欧の作曲家グリーグとシベリウス。


ステージでは事前の解説があり、レクチュアコンサートの様そう。
グリーグ・シベリウスとも丁寧に演奏され、旋律の美しさを
出していた。プログラム的に、フィンランディアはトップに
来ることも多いけれど、トリに来るのを聴くのは初めてかもしれない。