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山田和樹指揮モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2020-09-27 11:23:27 | 音楽夜話(クラシック)
04:00-07:00 21.00-24.00 RadioClassique


ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 op.72b  233
同:三重協奏曲 ハ長調 op.56
同:交響曲第3番 変ホ長調 op.55「英雄」55
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)(ドイツ)
マリー=エリザーベト・ヘッカー Marie-Elisabeth Hecker(チェロ)(ドイツ)
マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)(ドイツ)


山田和樹指揮モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
2020年9月20日 モンテカルロ、レーニエ3世音楽堂 


モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を2024年まで
延長して取り組んでいる。


今回はベートーヴェンプログラム。3重協奏曲のソリストは、
皆、ディスコグラフィー持ちのソリスト。まだ、30~40代くらいの
ソリストをあげている。


音は若々しく、整理された感じで進んでいった。
ハ長調の序曲って珍しくないか・・・。


3番はハ長調だったんだ。それに加えて、3重協奏曲もハ長調。
ある意味明るい感じはそこからきているのかもしれない。


二長調やト長調の明るさとも違う、オフ・ホワイトの様な質感。
それをうまく出していたような気がする。山田氏が色々な
ところから呼ばれるのもそのあたりが何かありそうだ。


要求と楽団が求めるところのバランスをうまく調節して
まとめあげる才があるのかもしれない。


「英雄」は変ホ長調だ。
調性で合わせていくのは、ありなのかもしれない。
後半のメインプログラムだから力も入るが、
なにか軽く進んでいってしまう。テンポも中庸だけれど
ある意味よく考えられているのかもしれない。
ベートーヴェンの作曲の技なのか、重心は高くない、
ある意味どっしり感はありそこは外していない感じがする。
歌わせるところは歌っているし、でも重くない。
そのあたりのバランスは上手いのではないかと思う。


次期の日本人指揮者の中では成長株だし、今後、外国の
オケで定着するかもしれない逸材。
N響のプログラムにも名が乗るので、ある意味、引く手数多
なのかもしれない。ぜひ、頑張ってほしい。




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