谷あり谷あり。

鬱と自律神経失調症と若年性更年期障害とパニック歴15年です。それでも何とか一児の母やってます。

昔話Vol.11 ~旦那との付き合い~

2014-07-22 13:47:43 | 日記

少しずつ現実に引き戻された私は少しずつ食事を食べるようになり、起きている時間も増えてきた。
気分は薬の副作用でまだボーッとしていた。

この時の話を医師や同じ病の人に話すと「本当に薬が効きやすいんだね」と言われるが、自分でも本当にそう思う。
それは若い時からどんなに体調が悪くても薬を飲まずに我慢していたせいなのか、体質なのかは分からない。
私のような病の方は1日に薬を10錠飲んでるとかはザラらしく、多い方だと20錠、30錠飲んでる方もいるようだ。

私はMAXでも5、6錠でそれでかなり改善されたのでラッキーだったのかもしれない。

もちろん、こればかりは人それぞれなので一概には言えない。



因みにこの1ヶ月で体重は5㎏落ち、当然筋肉は弱りフラフラ。
少しずつ家の周りを散歩しながらリハビリした。


そんなある日、1本の電話があった。
相手は後に私の旦那になる人からだった。

顔馴染みではあったが無口なカレとはあまり喋った事が無かったので正直突然の電話にはびっくりした。

私 「久しぶり、どうしたの?」
旦那 「いや、元気かなと思って」
私 「何か体調崩して死んでたわーアハハ」
旦那 「え?大丈夫?」



というような会話をしてその時は終わったような気がする。

それからポツポツと電話やメールが来るようになって付き合うようになった。

とは言っても私は病人で会っても車で一時間ドライブして終わりとかそんな感じだった。

カレは無口だけど癒し系で一緒にいるだけで凄く気持ちが安らいだ。
病気についてアレコレ聞いて来なかったのも私には良かった。
常に体調の悪い私の都合を優先してくれた。
外食とかデートのようなものは全然出来なかったが、それでも文句1つ言わなかった。


そんなカレのお陰と薬の効果もあって、私の体調は薄皮を剥がすように少しずつ良くなった。

そんな状態が数年続いた。
私の病気は一進一退しながらも少しずつ良くなった。


旦那の実家の事業を手伝ったりも出来るようになった。


そうしてカレと付き合って7年、遂に私達は結婚してカレは私の旦那になった。

昔話Vol.10 ~ひたすら眠る日々~

2014-07-22 13:17:54 | お薬



診療内科から新たに薬を貰ってきた私は、その薬を飲んで1日中延々と寝て過ごした。

その当時は
メイラックス
セルシン
パキシル

を飲んでいたように思うが、とにかく多幸感が半端なかった。
今までの数年間の苦しみはなんだったのかと思うほど頭の中が言い様のない多幸感で一杯で、ご飯も食べずに毎日こんこんと眠った。
余りにも眠るので周囲の人間は心配してくれたらしいが、当の本人は久しぶりに訪れた心休まる幸せな時間だった。

何をどうしたって眠れず、毎日毎日死にたいという気持ちでギリギリ生きていた私にとって寝ても寝てもまだ眠れるという事は何物にも代えがたい幸せな時間だった。

今日が何曜日で世間では何が起こってるのか分からなかったし別に分かりたくもなかった。
一生このままでも良いと心底思っていた。


しかし、薬というものはだんだん耐性がついてくるもので一ヶ月も経つと次第に眠気も薄れ頭の中もクリアになってきた。
周囲の人は喜んだが私としては非常に残念な気分だった。

あーまた苦しい現実に引き戻されてしまった…。