もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

そういえば成人式だったのねぇ

2008-01-14 21:29:45 | Weblog
3年ぶりくらいに、
私よりも多忙を極める主婦の友人とお茶。
中学からの仲良しは彼女ともう一人くらいだ。
そして、
三人の男の子の母で毎日パートの彼女と私とでは、
随分と環境が違ううえに、
日頃連絡もあまり取れないのだが、
昨日逢ったみたいに
「どーも」と言って話し始める。
友達っておもしろいな。

お互い仕事のグチや近況や健康?!について、
あーだこーだと話は尽きず。

昔オタクだった二人で”まんだらけ”行って、
「これもってた!」「家にある」「実家にあるかも」
まだオタクという呼び名もなかった時代にマニアだった二人。
現役オタクの皆様の目にはどう映ったやら。

またお茶飲んで、買い物して、
「またね」と手を振って。
まったく、あのセーラー服の日々からは、
どこまで遠くに来てしまったやら。

帰りの地下鉄の振袖のお嬢さんたちが、
あまりにも子供っぽくて、
私たちもあんなに子供だったんだろうな、大人から見れば。
ぼんやり考えた。

そして、彼女の次男の話を聞きながら、
「だって高校生ってバカじゃん」
「うちらもバカだったよね」
大笑いしたことを思い出す。
理由はさっぱり覚えてませんが、
ひと冬薄手のコートで通学した記憶がある。
ちゃんとウールのオーバーコートを持っていたのだが。
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「4分間のピアニスト」

2008-01-14 21:14:27 | 映画
1/13 今年一本目

刑務所でピアノを教えることになった年老いたピアノ教師クリューガー。
信じているものは音楽だけの人生。
ただ教えるだけではなく、自分の理念にかなう教え子を探していた。
そして、粗野で荒れたジェニーを見つける。
かつて天才少女と呼ばれたジェニーにも、
音楽しかなかったのだ。

クリューガーはケダモノをしつけるように厳しく、
ジェニーにレッスンをしてゆく。
彼女の才能を花開かせるために。
しかし、ジェニー本人に興味があるわけではなかった。
好意をもってくれる看守にも、所長にも。
その頑なさは、
刑務所の中で孤立するジェニーと種類は違うが、
クリューガーを孤独にさせていた。
秘めた過去ゆえなのか、生来のものか。

最初は、
クリューガーの頑なさも、ジェニーの突発的な暴力にも、
囚人を矯正すべきものとしか見ない看守にも、
誰にも感情移入ができない。
けれども、話が進んでゆくと
人は簡単に善にも悪にも分けることが出来ず、
過去の出来ごとがどれほど人を縛りつけるか、
しかし、
その過去から自分を解き放つ可能性をもっているのも自分かもしれない。
そういうことが解ってきた。

キレイ事は何処を切っても出てこない映画だ。
コンテストで喝采を浴びたからと言って、
罪が消えるわけでもない。
(アメリカ映画ならどうだろう?)
素晴らしい演奏シーンのその後は、観客にゆだねられる。

その素晴らしい演奏シーンは、上原ひろみの演奏を連想させた。
下品な音楽を嫌うクリューガーの心をも動かす、
フリージャズのような自由な演奏。
あのシーンの素晴らしさは、観ないと解らない。
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