もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「あんのこと」

2024-07-11 12:17:28 | 映画
2024.7.4

ネタばれあります。
観るのが怖かった。色々な理由で。

あんは悲惨な人生を送ったかわいそうなコなのだろう。
母親は今で言う毒親だ。
『あんのような人が身近にいても見えてなかったのかも』
多かった感想。

しかし母親もお金を稼ぐ方法を水商売と売春しかしらないのだよ
可愛そうにだけ見える祖母を捨てずに生活を支えた
水商売と客に売春することで。
あんは子供だから店では働けないから身体売って稼ぐでしょ
本当にそう思っているんだろう。
自分が色々な仕事を出来るかも、なんて考えてみたこともなくて
何故なら周りも同じような境遇の人ばかりだと違う仕事が出来るなんて気がつかない。
母親をかばおうということじゃない
貧困の連鎖の話だ。

ある場面では親と子の役割が入れ替わっている
母親があんを「ママ」と呼ぶのは彼女自体が子供のままだから。
子供に親の役割を背負わせるのは珍しいことではなく虐待の一形態だが
誰も気がつかない。
あんは子供であり自分を守ってくれる親でもあるべきだと彼女は思っていた。
だから行方がわからなくなった時
怒りと共に心細さがあったはずだ。
捨てられた?子供に?親に?

そして、あのゴミだらけの団地の一室で母親と性行為をして帰る客。
どうかしてるだろう?
こんな場所じゃ無理だとも言わず、たぶん安いから。
そんな男が少なからずいて、彼女はそれを金を稼ぐ手段としている。
異常な生活だと指摘する者はいない環境。

おかしいな
絶対あんの立場で観ちゃうはずなのに
母親が気になって仕方ない。

けど
あんが包丁を向けた時
『刺してしまえ』って思った、心底。
騒ぎになったら世間が介入してくるから!
誰かが異常さに気がついて何かを変えてくれるから!
騒ぎにしないと誰も知らないままこの日々が続くんだよ!

あの気持ちは説明したくない


どうも今日はこっちがわからしか書けないようなんで
また書きます。

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