もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

どれだけ荒んでいたのやら

2008-06-28 23:05:48 | Weblog
水周りの点検に業者さんくる。
全く片付けていなかったので、
7時おきで片付けと言うか、大移動。
ベッドの上は寝る場所が無い。
(毎度のことだけれど)

シンクをどれだけ磨いてなかったのか、
あちこちどんよりしていたのを磨く。
そういえばここ3週間で、
お気に入りのコップ・お皿割ってしまったよ。
奈良さんのマグも瀕死なので棚にしまった。
もう買えないのにぃ・・・。
その状況に気がついたのが昨日というのもショック。
心が荒れているとモノの扱いがぞんざいになるね。
大事なものほど壊してしまうし。

冷蔵庫の死蔵品整理もした。
まだあるけど。
久しぶりにスーパーで
「これ食べたい」とイカと甘えびを買ってきて、
こじんまりお刺身作ってたべた。
おいしかった。
ご飯つぶを食べるのも3日ぶりくらいか。

一昨日B型シスターズ(他人だけど・笑)
「もじもじさん考えすぎですよぉ」と言われ、
物事気にしない二人に惚れそうに。
が、久しぶりの深酒で、大変。
地下鉄で帰ってげろってびっくり!
多分楽しかったんだと思う。
さらに朝起きてもげろったので、
朝昼抜き。
水飲んでも吐くからねぇ。
飲むゼリーだけとりあえず。
晩ご飯にラーメン食べたくなるが、
店でげろるとやばいので、家でカップめん。
二日酔いダイエットは無理だわ。

片付けの勢いで、
食器カゴを買って、床拭き掃除して、
網戸も拭いて、力尽きた・・・。
でも、掃除は余計なことを考えなくていいなぁ。
私の頭はいつもオーバーヒートなので。
手仕事とか全くしなくなったもんな。

全くわけのわからないところから、
わけのわからないものを発見して愕然。
家のみしてないのに記憶トんでんのね。
あああ。
どんだけ荒んでいたのやら。
まだ荒んでるけどさ。

翔子みたいに皮膚の薄い私は、
「感じやすい不機嫌」ちゃん。
遠くの事件にもぐらぐらしちゃう。
少しB型になりたいくらい。

荒むのなんて簡単だ。
でも、ごはんちゃんと食べて、
ちゃんと寝て(これが全く出来んのさ)
洗濯もしてお風呂も入って、
普通に暮らしたい。

とりあえず明日はイカのえんぺらとゲソのバター焼。
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「ぐるりのこと」

2008-06-28 16:11:14 | 映画
6/25

橋口作品は皆勤。
フツーと少しずれた、
けれど、普通に生きる人の物語を描いてるのが好きで。

なんでもきちんとしたい翔子と、ゆるゆるなカナオ。
どこにひかれあったのかなぁ。
カレンダーに×をつけた日に限って遅く帰るカナオを責めるやりとりが、笑えるんだよな~。
というか、
決めるか?不妊治療とか以外で?
ここに、後に翔子が病んでゆくとっかかりが見えた気がした。
しかし、このシーン私は爆笑でしたね。
木村多江さんがあんなに明るい役はまるとは。
リリーさんのカナオは、ダメ男くんだけど惚れたわ。

脇も好きな役者さんが沢山出ているんだけれど、
二人の存在っぷりが圧倒的で、見入ってしまう。
本当に近くにいる人たちな気がして仕方ないのだもの。

翔子もカナオも、実は欠けたところのある家族で育っている。
羽振りがいいけどどこかアヤシイ兄夫婦。
どこかだらしなさのにおう母親。
そんな翔子の家族の前で、甥をあやしているかと思いきや・・・なカナオ。
でも、そんなことは関係なく
二人はこれからもっと幸せになるはずだったのに。

二人を襲った悲劇を監督は結末しか描かない。
泣かせようと思うならポイントなのだろうが、
そういうお話ではないのだね。
しかし、そのことをきっかけに
翔子は少しずつ壊れていく。
悲しげな顔しながら、寄り添うことを続けるカナオ。

翔子が会社で後輩ともめるシーンや、
サイン会の会場での著者のファンが言い放つ言葉の気持ち悪さ。
このざらつきは、自分を守る皮膚の薄い人には大きいダメージだろう。
難しいことを解りやすく話すということは、
誰でもが幼児であるように話すと言うことでもなく、
自分で考えなくても解るように話してくれよ、
ということではないはずなのだがね。

カナオが法廷画家として立ち会う事件について、
普通の感性で驚き、おののく様で
言葉ではなく思いが伝わる。
対比としての記者達の鈍さは、あれもすでに病ではないのか。
現実の事件をなぞったと思える被告達に、
『人間というものは粉みじんに壊れるのだなぁ。形だけ人間のままなんだ』
深くため息をつきたくなった。

とある被告の父親が自殺した、という話題の時に
「逃げたんだよ」
言い放つカナオの心の闇が少し見え、
そこに反応した新聞記者の安田。
後に、入院した安田を見舞いに行ったカナオ。
二人が屋上で何気なく話すシーンで、ちょっと泣けた。
カナオは子供のことも翔子のことも話さず、
安田も自分のことは語らない。
なのに、
「大事に出来るものがあるときは、大事にしておけよ」
という染みる言葉をぽんと口にした時。
下ネタとか、笑いどころもあるシーンなんですが。

翔子が感情を爆発させる嵐のシーンで、
号泣しそうになって我慢したら、
息が出来なくなりそうに!
ここには、
シンプルだけど心に届く言葉が沢山出てくるし、
二人の繋がりが一層強まる大事なところ。
が、
今思い出しても泣きそうなくらい、キツイ。

カナオが立ち会う法廷では、
事件の質が変わり続け、時代の闇を感じるし、
兄の仕事はバブルとともにはじける。
周りではいろいろなことが起きてゆくけれど、
最悪の時に手をつなぎ続けた二人は、
徐々に明るい場所に戻っていく。
再生、というより
生まれなおしたみたいだったよ、翔子は。
もちろん、一緒にいるカナオも。

久しぶりに、とても大切な映画に出会った。
もう一回観に行って、今度はちゃんと号泣してこよう。
コメント (4)
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