もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

ムック 筑紫哲也

2010-03-22 20:29:51 | BOOK
ずっと探していたけど見かけなかった本。
昨日別の本を探しに行った本屋にあって購入。

朝日ジャーナルが好きで
”若者達の神々”は毎週立ち読みしていた。
しかし再録されている数人分を読んで
自分が筑紫さんの言葉をすっとばして読んでいたことに気がつく。
ひっかかりを作らずに対談相手の言葉を引き出しているから。

久米宏はニュースステーションで、わざと相手を挑発したりして
言葉や態度を引き出していた。
そしてニュース報道自体
”主観の入らない報道なんてない”ことを体現していた。
『偏った報道をするな』という意見は
『俺の気に食わない報道をするな』ということでしかない。

対して筑紫哲也はニュース23で
”主観は入るけれど出来るだけ少なく”していたように思う。
『あとは自分達で考えてください』というために。
大きな声で自信有り気に語られるものしか咀嚼する能力のないものには
『ぬるい報道』といわれただろう。
しかし、オキナワ・ヒロシマ
こだわっていることは粘り強く伝え続けた。

両方を見比べるでもなく見ていた私は
「今回の出来事についてはこっちの意見が私に近いなぁ」
などと思っていて
ニュースショーとしては久米宏で
文化と平和と人柄は筑紫哲也。
なんて勝手に分けていた。

生きて報道を続けている限りは
世に出ることの無かったであろう筑紫哲也の人柄は
強風に折れることのないしなやかな樹木のような強さを持った人でありました。


連休に唯一読んだ本。
あとは体調ともどもぐだぐだでした。
底なしに眠れるのはコワイ。
コメント
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