もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「彼らが本気で編むときは、」

2017-03-16 23:13:08 | 映画
2017.3.13

急に上映回数が減っていたのであわてて。

母親と二人で暮らしているトモは
自分を不幸だと思わないように暮らしているように見えた。
山盛りのコンビニおにぎりの包装
塾に行けないことをからかう男子への対応
そんなトモの我慢に気がつかない母親は
突然手紙とお金を残して帰って来なくなった。
それも『初めてのことじゃない』と割り切って
前と同じに
母親の弟、マキオの元に向かった。

数年前と違い
マキオはトランスジェンダーのリンコと住んでいた。
戸惑いながら
トモの知らなかった日常生活
手作りの料理、キャラ弁、お風呂上がりの会話
洗濯物をみんなで畳む
それらに馴染んでゆく。

リンコはいつも編み物をしている。
自分の煩悩だと笑いながら。
トモも深い理由を知ってなお、それを編むようになる。

荻上監督、確かに今までと違う。
ゆるさがなく、日常からも離れることがない。

私が謎だったのは物語に一人も父親が登場しないことだ。
トモの父親も
マキオとヒロミ(トモの母親)の父親も
リンコの父親も
トモの同級生、カイの父親もだ。

オトコの身体で生まれてしまったオンナの人は
美しさに敏感になるものなのかな。
斗真くんのデコルテ、きれいでした。
コメント
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