2018.12.15
さて、刀は何の為に生み出されたのか
人を斬り殺す武器としてしか使えない刃物。
農村で田の仕事を手伝っている浪人、杢之進。
剣の腕前はかなりなものらしいが
穏やかな性格で争いを避けようとする。
そんな彼でさえ江戸へ出ようと考える『お国の一大事』とは、
国の為に働く武士の仕事とは何のだろう?
武士にあこがれてか杢之進に剣術を習う市助が
すでに理解出来ない。
本物の剣だったらすでに死んでいるほどの腕前の違いにも
怖さを感じず挑む姿は
狂気じみている。
その姉ゆうと杢之進の間の淡い心の通いも
後に悲劇へとつながる。
その出現が全てのバランスを壊した澤村という剣豪。
人を斬ることに躊躇がないどころか
それが当たり前であるという顔をしている。
しかし、
杢之進に「一人斬れば慣れる」と迫りだした辺りから狂気そのものに変わる。
澤村は本当はヒトではなかったのではないだろうか?
それでは何の為に現れ杢之進に人を斬らせようと執着したのか?
観終わって考えていたのはこのことだった。
塚本監督の頭の中には何があったか判らないが
深いものをのぞき込む体験をさせられた。
あ、中村達っつあんが自前の柄で
ならず者っぷりが板につき過ぎ。
さて、刀は何の為に生み出されたのか
人を斬り殺す武器としてしか使えない刃物。
農村で田の仕事を手伝っている浪人、杢之進。
剣の腕前はかなりなものらしいが
穏やかな性格で争いを避けようとする。
そんな彼でさえ江戸へ出ようと考える『お国の一大事』とは、
国の為に働く武士の仕事とは何のだろう?
武士にあこがれてか杢之進に剣術を習う市助が
すでに理解出来ない。
本物の剣だったらすでに死んでいるほどの腕前の違いにも
怖さを感じず挑む姿は
狂気じみている。
その姉ゆうと杢之進の間の淡い心の通いも
後に悲劇へとつながる。
その出現が全てのバランスを壊した澤村という剣豪。
人を斬ることに躊躇がないどころか
それが当たり前であるという顔をしている。
しかし、
杢之進に「一人斬れば慣れる」と迫りだした辺りから狂気そのものに変わる。
澤村は本当はヒトではなかったのではないだろうか?
それでは何の為に現れ杢之進に人を斬らせようと執着したのか?
観終わって考えていたのはこのことだった。
塚本監督の頭の中には何があったか判らないが
深いものをのぞき込む体験をさせられた。
あ、中村達っつあんが自前の柄で
ならず者っぷりが板につき過ぎ。