焼きあがってまだ赤々としている炭がたてる音が
とても美しいのに驚いた。
阪本順治監督が得意の男の映画か
そう思っていたら池脇千鶴演じる主人公の妻が素晴らしい。
山の中でひとり黙々と炭焼きをしている男
TVなどでは「彼は1人火と向き合う」とナレーションがつきそうだが
父親の仕事を引き継いだ絋は
日々の労働として炭を焼いているだけだ。
年齢を重ねて肉体労働がキツくなってきたとは感じていたが
その重労働を嘆くわけでも気にするわけでもない。
息子とも妻とも向き合わない絋の生活。
ふいに帰郷してきた幼馴染、瑛介にずかずかと踏み込み生活を整えるのも当たり前だと思う距離感が
田舎に残った絋と光彦らしく
さらに三人の中学時代の繋がりを表している。
吾郎ちゃん、おっと、稲垣吾郎が
軽自動車を運転し、焼酎のビッグボトルを飲み
酔ってくだを巻く田舎の中年にはまっていて驚く。
近郊の農家のお父さんをみているようなリアルさだった。
あと、渋川清彦がとてもいい。
光彦は彼以外に考えられない。
「半世界」
そう、私も「半世界」に生きている。
オープニングで「これは・・・」と思った展開は結局あったのだが
そんなしゃらくさい予想なんて、と監督に笑い飛ばされたような
素晴らしい脚本でした。
とても美しいのに驚いた。
阪本順治監督が得意の男の映画か
そう思っていたら池脇千鶴演じる主人公の妻が素晴らしい。
山の中でひとり黙々と炭焼きをしている男
TVなどでは「彼は1人火と向き合う」とナレーションがつきそうだが
父親の仕事を引き継いだ絋は
日々の労働として炭を焼いているだけだ。
年齢を重ねて肉体労働がキツくなってきたとは感じていたが
その重労働を嘆くわけでも気にするわけでもない。
息子とも妻とも向き合わない絋の生活。
ふいに帰郷してきた幼馴染、瑛介にずかずかと踏み込み生活を整えるのも当たり前だと思う距離感が
田舎に残った絋と光彦らしく
さらに三人の中学時代の繋がりを表している。
吾郎ちゃん、おっと、稲垣吾郎が
軽自動車を運転し、焼酎のビッグボトルを飲み
酔ってくだを巻く田舎の中年にはまっていて驚く。
近郊の農家のお父さんをみているようなリアルさだった。
あと、渋川清彦がとてもいい。
光彦は彼以外に考えられない。
「半世界」
そう、私も「半世界」に生きている。
オープニングで「これは・・・」と思った展開は結局あったのだが
そんなしゃらくさい予想なんて、と監督に笑い飛ばされたような
素晴らしい脚本でした。