もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「鑑定士と顔のない依頼人」

2019-05-13 23:53:51 | 映画
2013年作品 閉館上映

いやー、上映ありがとうございます。
これはスクリーンで観る作品だわ。

オークショニアとして(と呼ぶのですね、あの「落札!」とやる人)
世界的信用を得ているヴァージル。
人を信用せず
欲しいものは己の物にする強欲な男。
ある日
両親が亡くなったので財産の処分をしたいので査定して欲しいという
ありふれた依頼から
彼の生き方が少しずつずれてゆく。

この大掛かりな詐欺の首謀者は誰で
いつから
どこからかが罠だったのか全く解らない。
詐欺自体が美しい芸術作品のようだった。

人生で初めて女性を愛したことだけでも
ヴァージルは幸せだったのではないか
いや
一度知ってしまったことによって
より喪失の傷は深いのではないか。
などと考える面白い作品でした。


コメント
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