図書館本 GWに読んでました
最初に「キャパの十字架」が発表されて、当時論議を呼んだ作品だ。
キャパの代表作品『崩れ落ちる兵士』が
戦闘時の劇的瞬間を撮影したものでもキャパの作品でもなかった
ということを調べ上げた作品。
しかし、マグナムは写真の使用を許可したが、その説を認めた訳ではない。
そりゃそうだろう。
「ちょっとピンぼけ」も読んだしもちろん写真展にも行ったこともあり
そして
沢木氏が翻訳した「キャパ その青春」「キャパ その死」も読んでいる読者としても
「はあ?」って話だ。
真実を突き止める、またそれによって名をあげる
そういうことではなくて
ただただ知りたい、その一心の恐ろしいしつこさで沢木氏は写真が撮影された場所を探し、
写真の撮られた位置、方向を幾度も試し
人々に話を聞き、カメラの特性を探り
古い雑誌に載った写真を見る為に手を尽くし
ついには事実であろうことにたどり着く。
沢木耕太郎のノンフィクションは好きで、文庫だけではなく新書でも何冊か持っている。
硬質な文章が好きだった。
でも、この作品に浮かび上がる
知りたいことをただ知りたいという執拗さは
私が発売当時に興味をひかれなかった一因だろう。
「キャパの追走」
そもそもはこちらが取材のきっかけであった作品。
キャパが撮影した有名な写真の『現場』に行き、同じ構図で写真を撮るという雑誌の連載企画。
こちらを単独で読めば沢木氏の好奇心に疑問を挟まなくても済んだのに
と思ってしまった。
マグナムの写真展で観たキャパが日本で撮った写真
私が好きだと感じたものを凡庸だと書かれたことすら
へー、そうなんだ。沢木耕太郎と好みが違うわ。
で済んだのにね。
最初に「キャパの十字架」が発表されて、当時論議を呼んだ作品だ。
キャパの代表作品『崩れ落ちる兵士』が
戦闘時の劇的瞬間を撮影したものでもキャパの作品でもなかった
ということを調べ上げた作品。
しかし、マグナムは写真の使用を許可したが、その説を認めた訳ではない。
そりゃそうだろう。
「ちょっとピンぼけ」も読んだしもちろん写真展にも行ったこともあり
そして
沢木氏が翻訳した「キャパ その青春」「キャパ その死」も読んでいる読者としても
「はあ?」って話だ。
真実を突き止める、またそれによって名をあげる
そういうことではなくて
ただただ知りたい、その一心の恐ろしいしつこさで沢木氏は写真が撮影された場所を探し、
写真の撮られた位置、方向を幾度も試し
人々に話を聞き、カメラの特性を探り
古い雑誌に載った写真を見る為に手を尽くし
ついには事実であろうことにたどり着く。
沢木耕太郎のノンフィクションは好きで、文庫だけではなく新書でも何冊か持っている。
硬質な文章が好きだった。
でも、この作品に浮かび上がる
知りたいことをただ知りたいという執拗さは
私が発売当時に興味をひかれなかった一因だろう。
「キャパの追走」
そもそもはこちらが取材のきっかけであった作品。
キャパが撮影した有名な写真の『現場』に行き、同じ構図で写真を撮るという雑誌の連載企画。
こちらを単独で読めば沢木氏の好奇心に疑問を挟まなくても済んだのに
と思ってしまった。
マグナムの写真展で観たキャパが日本で撮った写真
私が好きだと感じたものを凡庸だと書かれたことすら
へー、そうなんだ。沢木耕太郎と好みが違うわ。
で済んだのにね。