忘れな草の花籠

確かハンドメイドブログだったはず・・・

大妖怪展  土偶から妖怪ウォッチまで

2016-07-13 10:43:32 | おでかけ
昨日は江戸東京博物館で開催されている「大妖怪展」を見にいってきました。
そもそもこういう展覧会があるとは知らなかったのですが、
ダンナが「妖怪展、見にいくん?」と聞いてきて
は!?それ何!?と戸惑いと喜びをおさえつつ、前売り券をゲット。
さすがに長年のつきあいのおかげで見逃すことなく行くことができてよかったです。

さて昨日はくもりで気温もそんなに上がらない、とのことだったので
快適におでかけができるかな、と思いきやあの暑さは何!?
サングラス(目はやはり大事にしなきゃ)も置いてきたのにあのさんさんと降り注ぐ太陽の光に目が痛いです・・・。

それにしてもなんで妖怪展って夏にあるんだろう・・・。
夏=妖怪、なのかしら。
そういえば妖怪ウォッチの新作もたいてい夏にでてますよねぇ。
暑いからでかけるの、イヤなのですが。←でも行ってしまう

9時半から開園なのですが
朝はバタバタするのでどうしても10時着くらいになってしまいます。
そんなに宣伝もされていないのに
けっこうな人でにぎわっていました。
しかも客層がいつもの妖怪展とは違ってました。
たいてい妖怪展に行く客層、なんとなく想像がつきますよね。
今回はふつうの人(!)が多くてビックリ。年齢層も高くて。

さて「大妖怪展」、まずは北斎の画が出迎えてくれます。
天狗図、白蔵主図です。
ただ人が多くてゆっくり落ち着いてみられません。
入口あたりってたいてい混むんですよね。
これが後半以降になるとすいているので驚きです。
最初のうちはゆっくり見てあとは駆け足なのか?と思いつつ、後半はゆっくり見ることができたのでよかったです。

人が多かったので前半はじっくりとは見られませんでした。
できれば年代順に並べてもらいたかったなぁ。
最初のほうは混む。しかも最初のほうに有名どころをもってくる、となれば渋滞もしちゃいますよね。
でもきっと「つかみ」なんでしょうね。
「これが江戸の妖怪だ!」というテーマでした。
よく目にする「付喪神図」、これ今をときめく若冲さんの画だったのですね。
なじみがありすぎて絵ばかりに目がいき、作者名知らなかったです。

次は「物語になった妖怪たち」です。
妖怪たちが魂をもって(?)生き生きと動き出します。
おなじみの百鬼夜行。
そして法具まで妖怪になってしまいます。

「妖怪大図鑑」では妖怪が個性を発揮します。
その昔、今のように医学で解明できなかった病気はすべて妖怪のせい。
おなかの悪い虫のせい。
その悪い虫たちが図鑑になりました。おもしろいです。
目に見えないものを(いや、本当は見えてたのかな)
画にする人間。
その思いは今も昔もかわらない気がします。

かわいらしい妖怪たちを見たあとに控えていたのは
「幽霊画の世界」です。
こちらは何とも言えない冷気におそわれます。
妖怪=いたずら(ひどかったりおそろしかったりするいたずらもありますが)のイメージなのですが
幽霊=人間の怨念のイメージがあるのでかなり怖いです。
・・・ということは人間のほうがこわい、ということなのでしょうか。
細かい線の描写もいっそう恐怖心をあおります。

次はうってかわって「錦絵の妖怪」です。
色鮮やかになります。
よく登場するのが源頼光。
画にしやすかったのでしょうか。

後半は中世。
「中世にうごめく妖怪」です。
このあたりが歴然と人が減りました。
中世は末法の世。
宗教も台頭してきました。
目に見えないものや異形の力、おそろしさをまざまざと感じた時代ではないでしょうか。

次は「妖怪の源流、地獄・もののけ」です。
極楽があれば地獄もある。
六道絵では地獄のおそろしさ、極楽のすばらしさがうかがえます。
そういえば六道絵、お寺で見てきたばかりだったなー。
絵を用いながら布教活動もされていたのでしょうね。

そして次は突然土偶があらわれます。
「縄文人の不安の造形化」ということで土偶登場。
土偶好きな私にはたまりません~。
おなじみの遮光器土偶。
そしてみみずく土偶。
ぽってりとしたカラダ。人に近いカラダ。
妖怪に通じるものがあるのでしょうか。
古代の人々の祈りがかたちになったものが土偶なのですよね。

そして現代の妖怪、ということで妖怪ウォッチ登場。
大人が多かったのでさすがにここは人ががらがら状態。(^^;)
個人的にはジバニャン、ウィスパー、ウサピョンのボツ画、おもしろかったです。
ここはもうオマケ程度でした。
妖怪ウォッチを期待していくと残念な結果かも。


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