2012年に発売されたネオ一眼であるOLYMPUS STYLUS SP-820UZは広角側が換算22.4mmとかなり広角側に振っているにもかかわらず、なんと望遠側は換算896mmもあるため超望遠撮影が可能でありさらに手ブレ補正機能ついている万能カメラです。
もちろん一眼カメラの画質に比べれば落ちる部分は多々あれど、このサイズのカメラで超超望遠焦点域を撮影できるのはかなり楽しいです。
望遠の圧縮効果も含め作例を紹介します。
ご存じ松本零士先生がデザインした水上バス3隻のうちの「エメラルダス号」に吾妻橋の乗り場で会うことができたので撮影しました。ポイントはエメラルダス号の後ろに橋梁たちです。「東武鉄橋」は約200m離れています。
これだけなら「ふーん」といったところですが、その後ろの緑色の「言問橋」は東武鉄橋との間は約200m離れており、さらにその後ろの黄色い「桜橋」は言問橋から約300m離れています。これは撮影場所から700m離れていることになります。桜橋までの距離というよりも、個々の橋梁の間が想像以上に離れているにもかかわらず、望遠レンズの圧縮効果のためそれほどの間隔があるとは感じられませんね。
※ STYLUS SP-820UZで撮影:1/250sec F5.4 ±0.0EV 174mm相当 ISO80
こちらは神田明神「膸神門」側面の狛犬です。
実測するのを忘れましたが、それぞれの間隔は2m以上あるはずです。3体とも大きさが大して変わらないので間隔が50cmくらいに感じられますね。
※ STYLUS SP-820UZで撮影:1/200sec F5.6 -0.3EV 366mm相当 ISO80
中華街の看板を撮影しました。
ところ狭し、ギュウギュウに店が建ち並んでいるようですが、これも圧縮効果のなせる技です。
看板と看板との間は狭いものでも5m以上は離れているはずです。それより間口の狭い店舗はないですよね。
私はこの圧縮感が大好きで、中華街に来ると代わり映えしなくても必ずシャッターを切ってしまいます。
スカイツリーも同様の理由で撮影してしまいます。
※ STYLUS SP-820UZで撮影:1/200sec F4.8 ±0.0EV 76mm相当 ISO80
カメラを始めた20年くらい前に「圧縮効果」と聞いても見ても「そーいう角度で撮ってんだから、あたりまえじゃん」と思っていましたが、表現したい景観をイメージして、それを実現させるために望遠レンズやテクニックあるのだと気づいたときに望遠撮影が俄然面白くなった頃が、とても懐かしいです。
零時さんの画像、中華街の看板、解説付きで分かりいいです、これからもよろしくお願いします。。
中華街は廟(寺)も含めて原色で彩られているので、撮影映えするため、カメラを手に入れるとついつい向かってしまいます。
楽しいですね。
超望遠撮影はスマホでは表現が難しいので、カメラならではですね。
わかりやすく、面白いネタを紹介できればと思っています。よろしくお願いします。