行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

山田無文老師が平和を語る

2011年12月13日 | 禅の心
○安保条約の破棄を叫び、原水爆禁止を訴え、反戦運動に専ら挺身する現代青年諸君の行動は、理想として正しくまた尊い。しかし、そのために、日本民族の独立と祖国日本の建設を軽視して良いことにはならないであろう。
○祖国日本を愛し、伝統的文化を守るべく、民族防衛に専念する、愛国的志士の言動は、現実論としてまことに正しい。しかしそれだから軍備が必要であり、戦争もまた不可避なりとして、祖国を再び軍国主義化することもまた妥当ではないであろう。
○永遠なる人類理想の炬火を掲げつつ、明確に現実の世界情勢を洞察し、現実の祖国の堅実なる進路をしっかり把握しつつ、理想の実現に邁進しなければならぬであろう。
○言葉を換えれば、われわれは挙国一致、祖国日本を愛しつつ、しかも世界恒久平和の道を前進しなければならぬと思う。そこにこそ、われらの中道がある。
○第二次世界大戦の忌まわしい侵略の罪過を懺悔し、あくまで憲法第9条を守って、世界から指一本さされぬ道義国家日本を建設し、世界の列強に向かって堂々と軍備放棄を勧告することが、今日、日本民族の上に課せられた使命ではなかろうか。

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