3月に小笠原へ行ったときは、まさにザトウクジラの繁殖シーズン真っただ中。
海で調査中もあちこちでクジラのブローが上がる。
調査が早く終わった時は、ついでにホエールウオッチングも。
2~3頭の親子?で泳いでいることが多かった。
シッポがハート型
夕日の中のシッポ
クジラのジャーンプ!
豪華客船フジ丸が入港していたときに、ちょうど重なるようにクジラが出現!
父島のすぐ南に、隆起サンゴ礁でできた南島という島がある。
そこは小笠原諸島の中で、もっとも魅力的な場所の一つである。
この島へ上陸するには、東京都認定のガイドの同行が必須で、1日に100人までと決まっている。
何年も前から、一度はこの島に上陸したいと密かに思っていた。
10月に調査に行ったとき、それは思わぬ形で実現した。
その時は、ピンクドルフィンというレジャー船をチャーターし、まず父島の周りを調査したあと、次に母島の周りを調査した。
その日の仕事を終え、父島へ回航していたときのこと、船長の提案で、南島へ上陸しようということになった。
なんと助手として乗っていた人が、資格を持っているガイドだというのだ。
南島は周囲が切り立っているため、鮫池という名の小さな入り江が、船による唯一の上陸ルート。
しかもそこへは、あちこちに顔を出している岩礁との隙間から出入りするしかない。
岩場すれすれを猛スピードですり抜けるピンクドルフィン。
勢いをつけて突っ込まないと、波にあおられ岩に激突する恐れがあるからだ。
上陸前にガイドから様々な注意事項をレクチャーされ、靴を海水で洗ってから上陸。
決められたルート以外は歩くことができない。
丘を越えた先に、「紅の豚」のモデルとなったと言われている美しい扇池がある。
これが見たかった!
南島中心部の様子。
扇池のシルエット。
暗くなると危険なため、30分足らずで引き上げることに。
まさかの南島上陸を果たした上に、美しい夕日のおまけつき♪
父島からさらに50km南に浮かぶ母島へは、ほぼ毎日運航している「母島丸」で、2時間余りの航海。
母島は道路が発達していないので、車で行ける所で眺めのいい場所はほとんどないけど、海からの眺めは素晴らしい。
穴のあいた岩があちこちにある。
母島の東側から見た乳房山の高さ350mの大絶壁。
母島丸と母島のフェリーターミナル
フェリーターミナル近くにある「清見ヶ岡鍾乳洞」
観光協会でカギを借りて自分で門を開けて入る。
父島より母島の方が密林って感じで緑が濃く、いかにも熱帯って感じの植物が多い。
森の中には、戦時中の遺産が数多く眠っている。
車で行ける最北端の北港
きれいに整備された大村海岸。
町から歩いてすぐのところにある。
父島指折りの絶景ポイント「長崎展望台」。
兄島との海峡は潮が速く、渦を巻いている。
展望台近くに可憐な花が咲いていた。
美しさに目を奪われるが、実は島の生態系を脅かす外来種。
太平洋戦争中に魚雷攻撃を受けて座礁した濱江丸が今も残っている。
濱江丸のシルエット
国立天文台の電波望遠鏡。
野生化した山羊の姿を見かけることも。
コぺぺ海岸の美しい夕日。
カヌーでサンセットクルーズを楽しんでいる人たちの影も。
小港海岸の枕状溶岩
父島が海底で噴火してできた証拠
小港海岸へそそぐ川
この橋を渡って、南の果てのジョンビーチへ歩いていくことができる。
中山峠から眺めた小港海岸(右)とコぺぺ海岸(左奥)
およそ1時間半の道のりで、白砂の美しいジョンビーチへ辿り着いた。
高山コースの方は少しタフだけど、眺めはすばらしい。
途中、グリーンアノールに出会った。
これも島の固有種を食べてしまう外来種。
海からしか見ることのできない「千尋岩」
赤い岩肌がハートに見えることから、通称「ハートロック」と呼ばれている。
高さ200mの、おそらく世界最大のハートだ。
断崖絶壁の上にあるここからの眺めは空を飛んでるかのよう。
この季節は、上から眺めていると、たいていクジラの姿を見つけることができる。
この日は、めずらしいクジラのジャンプを見つけることができた。
「ピンクドルフィンと子クジラのジャンプ」
夕方になるとサンセットを見に続々と人が集まる。
(ここからは10月に行ったときの写真。)
太平洋に沈む夕日
幸運にもグリーンフラッシュが出現!
日没後は、三日月と美しい夕焼けのコラボ
都会では味わえない贅沢なひととき
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飲食店やお土産屋さんがずらりと並ぶ。
中心部にある生協ストアーの中には、アメリカ時代の名残でしょうか、アメリカっぽい商品が並んでいたりする。
前回泊ったのは、このおしゃれな「キャベツビーチ」。
仕事で泊るようなところではないけど、この島では泊るところを確保するのが大変で、安いところから満杯になってしまう。
ちなみに、小笠原ではキャンプなどの野宿は禁じられている。
聖ジョージ教会
壁面には以下のような文が刻まれている。
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「平和のチャペル」
U..S.NAVYより、軍隊とボニン火山諸島の島民へ捧ぐ
西暦1968
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ボニン火山諸島とは、小笠原諸島のこと。
無人(むじん) → ボニン となまったと言われている。
街並みの全景。
鉄腕ダッシュでも、ちらっとここからの眺めが登場しましたね。
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船に缶詰だった八丈島と違い、陸泊で過ごせた小笠原は、仕事でありながら、とても楽しかったです♪
実は、昨年の10月にも仕事で訪れており、写真は2回分が混ざっています。
小笠原へは、竹芝桟橋から出ている唯一の公共交通手段「小笠原丸」(通称おが丸)に揺られて25時間の船旅です。
ちょうどチリ地震の津波騒ぎのあったときで、出港が4時間遅れとなりました。トキオのソーラーカーとは残念ながら入れ違いでした。
泊まった部屋は1等船室。4人部屋で、テレビやテーブルが付いています。
レストランや売店の他にスナックがあり、お酒を飲みながら過ごすこともできます。
天気がいい日はデッキに出ると潮風が気持ちいい♪
最初に見えてくる小笠原は、聟島列島。聟島は、別名ケータ島ともいいます。
そして、カツオドリの飛ぶ姿をよく見かけるようになります。
このタイミングでデッキにガイドが現れ、小笠原の成り立ちやアホウドリの繁殖など、小笠原の自然を中心に解説してくれるサービスがあります。写真中央のサングラスをかけた方がガイドです。
ちょうど今はクジラ繁殖期ですので、そのへんも詳しく解説していました。
父島の街並みです。
この島に高層建築があったら興ざめですが、その心配はありません。
ガイドのサービスをはじめ、長い船旅を少しでも飽きさせないようなサービスがもうひとつ。
乗船後に申し込めば船内ツアーに参加することができます。
帰りの航海のときでしたが、フェリーで仲良くなった人々に誘われて参加してみました。
まずは機関制御室から。チーフエンジニアが、燃費がリッター14mだとか、船のいろんなことを解説してくれます。
次に機関部の中へ。内部は50度(夏はなんと60度!)に達し、とても暑い。車で言うと、ボンネットの中を歩いているようなもの。
写真は、日本鋼管製のエンジン。シリンダーヘッドがずらりと並んでいる。
そしてお待ちかねのブリッジ(操舵室)へ。
レーダー、GPS、電子海図など、計器類がずらり。
最後にみんなで記念撮影。
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というわけで、折角なので「美ら海水族館」へ行ってきました。
外のエリアはチケットなしでも見れます。
特にイルカショーは必見!!
大ジャーンプ!
歌って踊れるイルカ隊
シャチホコッ!
うまづら~
キモッ!?
空飛ぶガメラ
ギネス認定、世界最大の水槽
マンタの宇宙
シンクロナイズドスイミンぐ~
光さす碧き世界
イエローテイルの大群
お茶しながら眺めることも♪
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