MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

フジフィルム 解析結果報告

2009-05-12 20:07:56 | 星の写真
実は、パタゴニアで撮影したフィルムに異常が見られたのが一本ありました。
フィルム一面に青白い点が散らばっていたのです。

最初はスキャニングのノイズか何かだと思って消してしまったので、作例で確認することはできませんが、腑に落ちなくて原板をルーペで確認して気が付きました。

ボツにするには惜しい作品でしたが、数十個も写り込んでいたので、諦めるほかありませんでした。





問題は、なぜこんなものが写っていたかです。
撮影時に発生したのか、それとも現像時に発生したものなのか。
原因が判明すれば、その対策を講じることが可能かもしれません。

そこで、フジフィルムへ問い合わせてみました。
すると、調査するので原板を送ってほしいというメールが返ってきました。
その解析結果の報告が以下の通りです。



判定は、カメラ内への砂粒などの混入による押し傷増感の可能性が高いとのことでした。
確かに強風の影響で、テント内に吹き込んだ微細な砂の粒子が堆積していましたので、フィルム交換のときにカメラ内へ混入することは十分考えられます。

撮影中は奇跡的に風が止んでいましたが、1本目に当たる問題のフィルムは、テント内で装填したような気がします。

犯人が砂粒だとすれば、ある程度未然に防ぐことができます。
たとえば、強風時のフィルム装填やレンズ交換は車内で行うなど。

折角の写真が台無しにならないよう、フィルムユーザーは気をつけましょう!







それにしても、フジフィルムの丁寧な対応には感心しました。
先月は、このデジタルの時代に中判フィルムのフォールディングカメラ「GF670」を発売したばかりだし。(予約注文殺到で生産が間に合わず、3月発売が1か月以上延びたとか)

折しもPENTAXは9月でフィルムカメラの生産終了を発表しましたが、フジフィルムの姿勢を見るかぎり、フィルムがなくなる心配はしなくてよさそうです。