MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

PENTAX K-5IIs による天体写真

2012-11-19 21:15:30 | 星の写真

散光星雲の多くは、電離した水素原子によるHII領域の赤い光(主に赤外線)を発しています。
普通のデジカメは、赤かぶりを抑えるため、CCDなどのイメージセンサーの前面にIRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)を配しているため、
今までフィルムで写っていた赤い散光星雲が写らなくなってしまいました。
デジカメで散光星雲を対象にした天体写真を撮るためには、非常に高価な天体用のCCDカメラを使うか、IRカットフィルタを取り除いた改造カメラを用いるしかありませんでした。

ところが、この度購入したおニューのカメラ「PENTAX K-5IIs」は、赤い散光星雲がけっこう写るとネットで評判になっています。
その実力を探るために、しし座流星群そっちのけで、久しぶりに天体写真を撮影してみました。


[共通データ]
望遠鏡:PENTAX 105SDHF(700㎜F6.7)
赤道義:Vixen SXマウント



まずは定番のM42(オリオン大星雲)から。
少しトリミングしていますので、フルサイズ1200㎜相当の画角です。
ガイドがかなり甘いので、折角のK-5IIsの高解像度を生かせていませんが、ISO1600で2分の露出です。
APS-Cクラス最高のダイナミックレンジにより、1枚撮りでありながら、中心部付近から周辺までこれほどのディティールはすごいです。





次に本命の馬頭星雲です。こちらも少しトリミングしています。
ガイドが流れて長時間露光ができないので、ISO6400に上げて露出を90秒以下に抑え、2枚コンポジットしました。
IRカットフィルタを取り除いたカメラにはかないませんが、無改造でこれだけの写りは評判通りです。
10枚くらいコンポジットすれば、馬の頭がくっきりしてくることでしょう。





最後にM45(すばる)です。こちらも少しトリミング。
ISO6400で70秒と60秒露出の2枚をコンポジット。
青い散光星雲の写りもまずまずです。





もっと露出をかけられれば、ISOを下げてよりクオリティを高められるのですが、SXマウントの追尾精度では1~2分が限界です。
最新のSXPマウントなら相当精度が高まっているようですが、40万円もするので手が出ないです。
あ、オートガイダーを使う手があった。でも結構めんどくさいんだよね。重たいバッテリーも増やさなきゃいけないし。
まずい、久しぶりに天体写真の熱が高まってきた。
ほどほどにしないと、余計なものが増えてしまう。。。(^_^;)


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