球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

カレワラ序曲

2009-12-03 | 技術
フィンランドに伝わる叙事詩、カレワラ。
今度アイノラでやる曲がレンミンカイネン組曲であることもあって
岩波書店の文庫を購入し徐々に読み進めている。

内容が難しくないので集中力が残っていればスイスイ読み進められるのだが、
言い回しがくどく異様なほど倒置法を多用するクセの強い文体で、
疲れていると面倒で読めない。そんな話。

今のところ上巻の130ページ程度まで読んだものの、
突っ込みどころしかない内容でちょっと困っている。
以下、自分が読んだところまでのあらすじの一部。



世界が誰かに創造された。
昔あるところに偉大なじっち(爺)と若者がいた。
じっちと若者のバトル。
若者は敗北し、自分の妹を嫁にやる約束をしたことを条件に
命からがら逃げ帰った。

妹は大変に嘆き悲しんだ。
父は宥めた。兄は宥めた。母は"わからずや"と言って怒った。
結局嫁に行かざるを得なくなった娘は傷心のあまり
海に水浴びに行ったついでに死んだ。

家族は嘆き悲しみ、母は一転
"子供の意志と無関係に婚姻を強制させるようなことはダメだったんだわ"
と述べた。

若い娘を嫁にしそびれたじっちもひたすら泣いた。
彼女はその後他にない色形の魚に姿を変え、一転じっちのもとに
嫁になりに、ということでやってきた。
じっちはそれと気付かず普通に魚を食べようとした。
魚となった彼女は大変憤慨し、
"魚レディの扱いをわかってないわ"と言ってじっちを言葉責めして去っていった。
またしても機を逸したじっちは自分の落ちぶれっぷりに泣いた。

ちなみにこのじっちの職業は詩人であり、
詩を紡いでは暴風を初めとした天変地異を起こす能力をもつ。

(大体頭~79ページ、第5章まで)

出演
 じっち…ワイナミョイネン
 妹…アイノ
 若者…ヨウカハイネン

大分日本とは感覚がかけ離れているのか何なのか。
自分の立場上、じっちが妙に図々しく感じられる。
ちなみにレンミンカイネンも出てきたが、まだDQNであることしか判明していない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする