いつも「馬鹿では笑えない」話をしておりますが、今回もそういう遊びのご紹介を。
江戸時代からあって、最近(といっても数十年前ですが)では作家の筒井康隆やピアノ弾きの山下洋輔などのグループがよくやっていました。
しりとりを知らない人はいないでしょう。
りんご → ごりら → らっきょう →……
と、ことばの語尾をつなげていく、幼稚園児から小学生あたりの遊びです。
「連想しりとり」とはその名のごとく、ことばから「連想」するものをつなげていくものです。
ひとりでつなげてもいいし、大勢で順番にやってもいい。
試しに、私ひとりでやってみましょうか。
りんご → …… → ねこ
これがどうつながったかというと、
りんご → ニュートン
ニュートン → 微分幾何学
微分幾何学 → ポアンカレ予想
ボアンカレ予想 → はやぶさ
はやぶさ → うぐいす
うぐいす → 岩合光昭
岩合光昭 → ねこ
だいたいここまで頭の中で1分。軽く収めてみました。
ただし説明するには、何十倍も時間がかかります。
まずりんごといえば、おなじみニュートン。ニュートンといえば微分幾何学。
このあたりは中学生でもできるストレートですね。
ところが次からいきなり大学生レベルになります。
世の中に「ミレニアム懸賞問題」というものがあり、もし解けたら 100 万ドルの賞金が出ます。
いずれも数学の超難問で、7つあるうち現在までに解かれているのはただひとつ「ポアンカレ予想」だけです。
ポアンカレ予想とは、比喩でいうと、
無限に長いロープをつけた、無限に飛び続けるロケットがあったとする。
これを地球から打ち上げ、宇宙の中を自由に飛び回らせて地球に戻す。
そしてロープの両端を引っ張って、もしどこにも引っかからずに回収できたら、
宇宙の形はおおむね丸い(球)といえる。
つまり、宇宙がたとえばドーナツのような形なら、ロープは穴の部分に引っかかって回収できません。
必ず回収できることを示せ、という問題です。
この問題は 21 世紀の初め、グレゴリー・ペレリマンによって証明されました。
ウィキペディアには「トポロジー(位相幾何学)による問題」と書かれていますが、これは間違いです。
ペレリマンが証明に使ったのは微分幾何学であり、トポロジーではありません。
宇宙に例えられるなら、いま宇宙でちょうどお仕事中のはやぶさ2。
ボロボロになりながら地球に帰還した先代は、日本の宇宙開発力を世界に見せつけました。
鳥といえば、私が幼稚園か小学生の頃、我が家にウグイスが飛び込んできたことがありました。
窓を開けても逃げる様子もなく、しかたがないのでたまたま家にあった鳥かごに入ってもらいました。
ウグイスは特別な資格を持つ個人か団体でないと、飼えない決まりです。
数日後、しかるべき機関に引き取ってもらいました。
これに限らず、私は動物に好かれる体質です。
野良猫に足を踏まれて、動けなくなったこともあります。
しかし動物写真家の岩合氏には、足元にも及びません。
というわけで、岩合氏つながりで、ねこ。
ね、これを私は脳内で1分弱でつなげたのです。
「馬鹿では楽しめない」の意味、お分かりでしょう。
これを学生にやらせると、5分も与えているのに 10 項目も出せなかったり、太陽系を太陽から海王星まですべて並べたり、ゲームやアニメの事しか出てこなかったり。
逆に講義の成績はいまひとつなのに、時空を自由に駆け回る奴もいたりして、授業では見えない賢さが見えて楽しいです。
いま紹介したのは「ひとりで進めて後からネタばらし」方式ですが、昼休みや酒の席で車座で山手線ゲームのように順番に進めては説明する、というのも楽しいですよ。
人の脳みその中身が見えるのはおもしろいと同時に、自分が馬鹿でないことを示さないといけないのですから、
気をつけよう ジョークの合間に 飛び交う本音
です。
江戸時代からあって、最近(といっても数十年前ですが)では作家の筒井康隆やピアノ弾きの山下洋輔などのグループがよくやっていました。
しりとりを知らない人はいないでしょう。
りんご → ごりら → らっきょう →……
と、ことばの語尾をつなげていく、幼稚園児から小学生あたりの遊びです。
「連想しりとり」とはその名のごとく、ことばから「連想」するものをつなげていくものです。
ひとりでつなげてもいいし、大勢で順番にやってもいい。
試しに、私ひとりでやってみましょうか。
りんご → …… → ねこ
これがどうつながったかというと、
りんご → ニュートン
ニュートン → 微分幾何学
微分幾何学 → ポアンカレ予想
ボアンカレ予想 → はやぶさ
はやぶさ → うぐいす
うぐいす → 岩合光昭
岩合光昭 → ねこ
だいたいここまで頭の中で1分。軽く収めてみました。
ただし説明するには、何十倍も時間がかかります。
まずりんごといえば、おなじみニュートン。ニュートンといえば微分幾何学。
このあたりは中学生でもできるストレートですね。
ところが次からいきなり大学生レベルになります。
世の中に「ミレニアム懸賞問題」というものがあり、もし解けたら 100 万ドルの賞金が出ます。
いずれも数学の超難問で、7つあるうち現在までに解かれているのはただひとつ「ポアンカレ予想」だけです。
ポアンカレ予想とは、比喩でいうと、
無限に長いロープをつけた、無限に飛び続けるロケットがあったとする。
これを地球から打ち上げ、宇宙の中を自由に飛び回らせて地球に戻す。
そしてロープの両端を引っ張って、もしどこにも引っかからずに回収できたら、
宇宙の形はおおむね丸い(球)といえる。
つまり、宇宙がたとえばドーナツのような形なら、ロープは穴の部分に引っかかって回収できません。
必ず回収できることを示せ、という問題です。
この問題は 21 世紀の初め、グレゴリー・ペレリマンによって証明されました。
ウィキペディアには「トポロジー(位相幾何学)による問題」と書かれていますが、これは間違いです。
ペレリマンが証明に使ったのは微分幾何学であり、トポロジーではありません。
宇宙に例えられるなら、いま宇宙でちょうどお仕事中のはやぶさ2。
ボロボロになりながら地球に帰還した先代は、日本の宇宙開発力を世界に見せつけました。
鳥といえば、私が幼稚園か小学生の頃、我が家にウグイスが飛び込んできたことがありました。
窓を開けても逃げる様子もなく、しかたがないのでたまたま家にあった鳥かごに入ってもらいました。
ウグイスは特別な資格を持つ個人か団体でないと、飼えない決まりです。
数日後、しかるべき機関に引き取ってもらいました。
これに限らず、私は動物に好かれる体質です。
野良猫に足を踏まれて、動けなくなったこともあります。
しかし動物写真家の岩合氏には、足元にも及びません。
というわけで、岩合氏つながりで、ねこ。
ね、これを私は脳内で1分弱でつなげたのです。
「馬鹿では楽しめない」の意味、お分かりでしょう。
これを学生にやらせると、5分も与えているのに 10 項目も出せなかったり、太陽系を太陽から海王星まですべて並べたり、ゲームやアニメの事しか出てこなかったり。
逆に講義の成績はいまひとつなのに、時空を自由に駆け回る奴もいたりして、授業では見えない賢さが見えて楽しいです。
いま紹介したのは「ひとりで進めて後からネタばらし」方式ですが、昼休みや酒の席で車座で山手線ゲームのように順番に進めては説明する、というのも楽しいですよ。
人の脳みその中身が見えるのはおもしろいと同時に、自分が馬鹿でないことを示さないといけないのですから、
気をつけよう ジョークの合間に 飛び交う本音
です。
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