最近は公共機関だけでなく、スーパーやコンビニなどにもAEDが置かれるようになりました。
私はダイバーなので、たしなみとして赤十字の蘇生法の講習を受け、人工呼吸と心臓マッサージはひととおりできます。
それから数十年、幸いに使う機会には遭遇していませんが、AEDが普及して助かる人が増えるのは実にありがたいことです。
この話には裏があって、高円宮憲仁親王が心不全で亡くなって以降、なかば強制的とでもいえる力が働いて急激に配置が進んだのです。
まあ皇族は「国民の象徴の一族」ですから理解できない話でもないのですが、他に同じように亡くなった人がたくさんいたのになかなか普及しなかったAEDが、皇族ひとりの死でここまで変わるかと思うと複雑な心境です。
それはさておきある記事によると、AEDで助かった人のうち、女性より男性のほうがかなり多いようです。
AEDは胴体の素肌にパッドを貼る必要があるので、もし女性が倒れていたら周囲の人が遠慮してしまうらしい。
心臓が止まることに較べれば、少しくらい肌の露出くらい何だというのですか。
どうせ本人は記憶を失ってるんだし。
パッドを貼るには、別に上半身を全裸にさせる必要はありません。
ブラジャーはそのままでいいし、パッドを正しい場所に滑り込ませる余裕さえあればよいのです。
体に電流を流しますから、プラジャーのホック、ネックレス、ボディピアスなどで火傷をするかもしれませんが、心臓が永久に止まるよりは桁違いに許容範囲です。
AEDは1分1秒を争う器具です。
人が倒れているのを見かけたら、まず慌てずに呼吸と脈を確認してください。
どちらも止まっていたら(いわゆる心肺停止)、恥ずかしがらずに大きな声で「誰か協力してください」と叫んでください。
そして119番への通報、近所でAEDを探すよう手配(駅なら駅員、大きい店なら店員に依頼するのが確実)、そしてもしもできるなら人工呼吸と心臓マッサージを行ってください。
日本では蘇生法の講習を、消防署や日本赤十字で行なっています。
いずれも難しくはありませんがコツがいるので、できれば仕事帰りなどに自己流でない正しい方法を身につけてください。
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